便利な時代になりまして、今、YouTubeで:
"Homeschool routine during quarantine"
「外出制限中のホームスクールのルーティーン」
などを検索すると、関連動画がいっぱい出てきます。ちなみに、"quarantine"(クオランティン)は「防疫」「隔離」「外出の制限・自粛」という重要キーワード。
この中から、特に参考になりそうな優れた動画(すべて説明は英語ですけど)を5つほど選んでみまして、お役立ちポイントとか、実際に使用してるEラーニングのツールなどなど日本語で説明をつけて、次回から動画1つにつき1記事ずつ、うちのブログで取り上げてみたいと思います。
現時点の予定では、その5つの動画は、以下のとおり:
- 小学校3年生のお兄ちゃんと1年生の妹の模範例。15分28秒。元小学校の先生のお母さん、エイミー(Amy Darley)さんは、長男が生まれる前まで9年半、小学校1~3年生を教えてましたが、現在は、専業主婦。英語で言うと”Stay-at-home Mom”。Googleの無料で使えるアプリ、”Google Classroom”(Googleクラスルームの使い方はコレでOK【現役学生が解説】)の分かりやすい活用事例。元小学校低学年の先生を9年もされていただけありまして、コロナ禍で外出制限される中での「自宅学習」や「遠隔授業」はもちろん、子育て全体の参考にもなるでしょう。
- 5歳の幼稚園生のお姉ちゃんと3歳のプレスクールの弟の模範例(もう一人赤ちゃんもいます)。10分43秒。幼い3人の子どもを育てるエイブリー(Avery)さんは、コロナの影響で全米が前例のないホームスクールになってる現状をレポート。Googleの無料で使えるアプリ、”Google Drive”(Google Driveの便利な使い方7選)を活用し、プリスクールや幼稚園の幼い子どもたち相手でも、先生たちから、毎日、アジェンダやアサイメントが届くことや、それにどう対応しているかなど垣間見れます。
- 小学生以下の4人の子どもで大混乱の例。11分21秒。先生から課題が未提出とのEメールが届いてる小学校2年生の長男、パーカーくんは、インターネットでの「自宅学習」や「遠隔授業」は複雑過ぎると力説。毎日14種類のウェブサイトを行き来して課題をやらなくちゃいけない状況を理解しているママは、息子と一緒に課題に取り組むのですが、現在、この家には、パーカーくんよりいくつか年上の小学生のお姉ちゃんとパーカーくんより年下の二人の幼い弟、計4人の子どもと、さらに自宅勤務中のご主人(飛行機を製造する航空業界勤務)と、あとペットの白い犬がおりまして、大忙しの大混乱。模範例より失敗例の方が参考になるパターン。ただし、Eラーニング・ツールは、全米50州で450万人が使い、受賞歴もある米国STEM教育業界のリーダー的存在の Accelerate Learning Inc.社製の”STEMscopes™”を活用。
- 高校3年生の女子高生の模範例。12分41秒。幼い子どもたちと一緒にママが大奮闘するのではなく、自分一人で自主的、自発的に「自宅学習」や「遠隔授業」をする高校生の例。Googleの無料で使えるアプリ、”Google Docs”(Googleドキュメントの基本的な使い方と覚えておきたい裏ワザ、Wordとの違い)ほか様々なツールを活用。
- 小学校4年生の先生による先生側から見た1日の例。29分38秒。ミシェル・フェレ(Michelle Ferré)さんによる、かーなり細かい遠隔授業のポイント解説。Googleの無料で使えるアプリ、”Zoom”や”Skype”と同じようにビデオ会議ができる”Google Meet”(2020.4.28更新 「Google ハングアウトの進化版!「Google Meet(旧名:Hangouts Meet)」の使い方と注意点」)や、すでにご紹介した”Google Classroom”、”Google Drive”、さらに生徒の親とコミュニケーションを深めるための”Google Voice”、課題管理のためのチェックリスト・アプリの”Google Keep”などなど大活用し、その様子を詳しく紹介。
ここで、もっとも重要なポイントは、学校に通わず自分のペースで学習する従来のホームスクールとは大きく異なり、コロナ感染予防対策の学校閉鎖からはじまったこのホームスクールは、毎日、生徒(親も)と先生がインターネットを活用して連絡を取り合い、クラスのみんなが、平常時と同じような共通のスケジュールで、共通の課題に取り組めている、ということ。
これは、極めて重要であると同時に、パソコン関連機器やインターネット環境などの設備が広く普及し整っていないと、なかなか難しいことでして、それらが広く普及し整っていない日本では、4月27日付産経新聞の記事『
休校長期化「もう限界」 各地で延長 教育格差の拡大懸念』という報道も…。
自分のペースでやってれば良い従来のホームスクールとは違うのです。
そりゃ確かに、今回の新型コロナのような感染症や大規模災害が、今後、まったく起こらないワケがないですから、何かしら方法で、みんながオンライン学習できるような備えは進めておくべきでしょう。
国主導でシステム開発すべきかは、微妙ですけど。
ただ、日本でも、今後、オンラインによる自宅学習や遠隔教育などへの興味や関心が高まっていくのは確実でしょうから、次回から詳しく見ていくことになる上述の5つの事例のYouTube動画が、ご参考になれば幸いです。
【オンライン自宅学習や遠隔教育の事例特集】
なお「自宅勤務」も、多種多様の事例をYouTubeで見れますが、自由過ぎてあまり参考になりません。Google本社のオフィスや社食を見学したところで真似できないのと同じ感じです。一方、教育(特に幼い子どもたちの教育)は、一定のルールに基づいて、1日の中で決まった内容・量を、好む好まざるに関係なく学習させなくてはならないため、国や制度が違っても、何かしらの学びや参考になるコツなどが得られるでしょう。
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。「人気blogランキング」