前回の続きで、ニューヨーク・コミコン(New York Comic Con、略してNYCC)会場から。
上の写真は、2階メイン展示会場で見かけたToy Tokyoのブース。
展示棚の上にずらりと並ぶ、ベアブリック(Bearbrick)のフィギュア。
ベアブリックとは、1996年(平成8年)に日本の東京で創業された株式会社メディコム・トイという、現在、社員55名の会社(そうなんです、日本の規模的には中小企業)
が、作っている製品で、世界中のコレクターに大人気。
<メディコム・トイ>
1996年の設立から、いわゆる大手メーカーといわれる企業とは全く異なる視点と方法論「マーケティングリサーチに基づく商品開発ではなく、自分たちが欲しいものをつくる」というコンセプトでマーチャンダイズを展開。
<ベアブリック>
世界中で愛されつづけてきたテディベア生誕100周年の年(2001年)に「デジタルなイメージのテディベアを作る」というコンセプトで誕生した約7センチのクマ型ブロックタイプフィギュア。BE@BRICKTMは「本体を構成する9つのパーツ以外には何も付け加えず、プリントという技法だけで再現する」というルールで製作される。この「限定規約の中の大きな可能性」に共鳴した多くのアーティスト、ブランド、企業との多彩なコラボレーションを展開する。
<ファーブリック>
MEDICOM TOY から生まれた FABRICK は「生活を楽しく」をコンセプトにしたテキスタイルブランド。世界の著名なアーティストやデザイナーの手による高品質なオリジナルファブリックを使い、日常生活における様々なプロダクトを展開している。
・・・とのこと。マーケティングリサーチに基づく商品開発ではなく、自分たちが欲しいものをつくる」というコンセプトでマーチャンダイズを展開し、成功してるなんて、すごい。素晴らしい。
で、この成功、インターネット関連の最新テクノロジーの進化・発展も、かなり大きな影響を与えている、追い風になってると思います。まぁ、ベアブリックに限りませんが、昨今、こうしたコレクターズ向けの品々は、インターネット上のリセール売買情報専門サイトで現在の価値がすぐに分かるようになっておりまして、ソーシャル・メディアで情報交換もお手軽になってますし、リセール品を買いたい人、売りたい人、どちらにとっても、史上最高に便利な環境が存在し、しかも、年々、進化し続けているのですよー。
そう、つまり、ファッション業界の「リセール市場がファスト・ファッション市場を凌駕する・・・」みたいな新しいトレンドは、別にファッション業界に限られたり、ファッション業界に起因する現象ではなくて、インターネット関連の最新テクノロジーの進化・発展によって、リセール品を買いたい人、売りたい人、どちらにとっても、史上最高に便利な環境が存在し、しかも、年々、進化し続けている結果と考えた方が良い気がします。
なので、この日本生まれのベアブリックなんかも、このリセール市場の成長・拡大という最新トレンドを生み出した原因の1つと言えるでしょう。
以下、ご参考まで。