前回 の続きで、
なぜ、アメリカでは、あちこちで鳥(鷲、わし、イーグル、Eagle)の絵を見かけるのか? について。
その答えは、鷲(わし、Eagle)は、イエス・キリストの12使徒の中でも最も重要かつ地位の高い、使徒ヨハネ(英語では、ジョン、”John the Apostle”)本人や、『ヨハネによる福音書』を意味するシンボルだから。
『ヨハネによる福音書』とは、『マタイによる福音書』、『マルコによる福音書』、『ルカによる福音書』に次ぐ4つの福音書(イエス・キリストの言行録)の一つ。その冒頭の:
John 1:1 is the first verse in the opening chapter of the Gospel of John. In the Douay–Rheims, King James, New International, and other versions of the Bible, the verse reads: In the beginning was the Word , and the Word was with God, and the Word was God. はじめに言葉ありき 。言葉は神と共にあり、言葉は神であった。は、あまりにも有名なので、ご存知の方も多いでしょう。
せっかくの機会ですので、ここでクイズを1つ。
ヨハネ(英語ではジョン)を意味する鷲の他にも、福音書や、キリストの使徒のシンボルになっているものは、あと3つありますが、それは何でしょう? ヒント、これは『エゼキエル書』1:10に登場する四つの生き物に由来 しています。
答え:
マタイは、 キリストの系図をたどり人間性を強調することから、翼を持った人(天使)がシンボル。 マルコは、 キリストの王としての威厳を伝えることから、翼を持ったライオン ルカは、 キリストの犠牲を強調するため、古代のいけにえの獣になぞらえて翼を持った雄牛
なお、ヨハネのシンボルの鷲には、「天の神秘を誰よりも深く見通し」 たり、「神の言葉で豊かな霊感で記述」 するという特別な能力、知性、叡智がある と考えられていて、
ヨハネ(英語ではジョン)は、天の神秘を誰よりも深く見通し、神の言葉で豊かな霊感で記述したことから鷲
・・・ということになっています。
まぁ、たぶん、だから、日本の上智大学の校章も鷲なんでしょうね。
校章の鷲は「真理の光」を目ざして力強くはばたく鷲 をかたどったもので、その姿は上智大学の本質と理想とを表わしている。中央にしるされた文字は、本学の標語「真理の光」Lux Veritatisの頭文字 である。 上智大学は、海外では早くからソフィア・ユニバーシティの名で親しまれてきたが、このソフィアはギリシャ語のΣΟΦΙΑからとったものであり、その意味は「人を望ましい人間へと高める最上の叡智」である。この叡智こそ本学が学生に与えようとする究極のものであり、本学の名称“上智”(SOPHIA)にほかならない。 ・・・とのこと。すごい由来(笑)。
”Lux Veritatis” (ラテン語、ルックス・ベリターティス、”Lux”が光、”Veritatis”が真理で、真理の光という意味)なんて単語、普通、滅多に見かけませんが、上智大学では、重要キーワード。そして、鷲は「真理の光を目ざして力強くはばたく」ことを象徴 したもので、それが上智大学の本質と理想を表しているという、キリスト教徒じゃなくても受け入れられる内容の説明になってますが、たぶん、キリスト教徒の方々にとりましては、完全に、ヨハネ(英語ではジョン)や、『ヨハネによる福音書』を意味するシンボルだと思われてるのではないでしょうか。
さて、そうなると、気になるのが、使徒ヨハネ(英語ではジョン)がどういう人物なのか?・・・ですが、もう、だいぶ長くなったので、
次回 へ。
以下、関連資料、ご参考まで。
福音書やキリストの使徒を表す4つのシンボル ヨハネだけ、突出して優れた理由で鷲になってます VIDEO 「 ソフィアの鷲 の まなざし射るは Lux Veritatis 」と鷲が出てくる 上智大学校歌♪ソフィア、ソフィア、ソフィア・・・ってところ、耳に残ります
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