前回の続きで、タイムズ・スクエアから。
上の写真は、ニューヨークの繁華街でよく見かけるカート型のホット・ドッグ屋さん。「世界でベストのホット・ドッグ」(”World's Best Hot Dogs”)と書かれたボードを出していますが、これと言って特別な要素はありません。ご覧の通り、ホット・ドックの他にプリッツェルも販売してます。
まぁ、でも、もっとも印象的なのは、水のペットボトルや、ジュースの缶。
・・・というか、コカ・コーラ。
この写真を撮ったときは、暑い真夏の昼過ぎでしたので、こういう感じで山積みになってる水のペットボトルや、ジュースの缶を見るだけで、喉が乾きます。
Soda is sinking. Americans want water.
ソーダは縮小。アメリカ人は水が欲しいのです。
シンプルで分かりやすいです。
この「ソーダは縮小、水が拡大」への変化の背景には、近年、健康志向の高まり(高齢化の影響も?)を背景に、<1>アメリカの消費者が砂糖の入った飲み物を避けるようになってきたことに加えて、アメリカ国民の健康を促進(=政府負担の医療費の増加を予防)する観点から、米政府機関も、健康維持の障害になると考えられる<2>砂糖入りの飲み物に新たに課税する動きを見せていることなどがあるそうです。
ただ、市場全体としては「ソーダは縮小、水が拡大」でも、現在、コカ・コーラの業績は好調。
How Coca-Cola Is Thriving Despite Declining Soda Consumption
ソーダ消費量の減少にもかかわらず、コカ・コーラはどのように繁栄しているか
Coca-Cola has been able to grow revenue organically and inorganically at an impressive pace. Earnings are growing even faster than revenue.
コカ・コーラは、有機的(=自然増)にも無機的(=企業買収などの特別な取り組み、例えば、2018年9月、コカ・コーラは51億ドルでコーヒー・メーカーのCosta Coffeeを買収)にも、インプレッシブ(印象的)なペースで、売上を伸ばし続けている。しかも、収益は、その売上よりも早く成長している。
などと報じています。
特に砂糖が入ってないコカ・コーラのコーク・ゼロ・シュガー(Coke Zero Sugar)、新商品のオレンジ・バニラ・コーラ(orange-vanilla cola)、味付きの水(flavored waters)などの売上が良いそうです。
なんと、コカ・コーラがペット・ボトル入りで販売してるお水のブランド「ダサニ」(DASANI、メインストリームで一番売れてる水ブランド)が、今年2019年秋、ニューヨークなどのある米国北東部から徐々にエリアを拡大しながら、ペット・ボトルよりリサイクルしやすいアルミ缶入りで販売されるんですって。おぉー、すごーい。
しかも:
The introduction of new aluminum cans (launching locally in the Northeastern United States this fall and expanding to other regions in 2020) and new aluminum bottles (available in mid-2020).
とのことで、これまで見慣れたコーラのアルミ缶だけでなく、2020年半ばには、新しいボトル型(フタを閉められるタイプのやつ)のアルミ缶も登場するそうです。
ひょっとすると、いつか未来の世界から振り返ったら、プラスチック・ゴミになり海の生き物たちを苦しめるペット・ボトル削減への人類の本気の取り組みがはじまったのは、これが最初の一歩でした…みたいな話になるかも?
ところで、水をペット・ボトルじゃなくてアルミ缶入りで販売するってアイデア、どこかで聞き覚えありませんか?
タイミング的に、「プラスチック美術館」の声が大企業に届いて動かしたような印象も。
もし、そうなら、素晴らしい。
以上、なんだか結果的に、ティンバーランドの
森のヒーロー募集、アメリカン・イーグルの
ジーンズのリサイクルに続いて、環境保護関連の話題になりました。やはり、環境保護の話題は、最新トレンドの1つなのでしょう。
以下、ご参考まで。
真夏の午後、こういうポスターも見るだけで喉が乾きますあと、このポーズでコーラ飲めたらすごい(笑)
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