こないだからの続きで、夏のニューヨーク、グリニッジ・ビレッジのお散歩特集。今回でいったんラスト。
最後にやってきたのは、ココ、古本やビンテージ本などの専門書店、レフト・バンク・ブックス(Left Bank Books)。
つまり、本屋さん。
近年、ニューヨークでは、独立系ローカル書店の方が大型チェーン書店よりも、地元のお客さん、作家さん達に熱烈に支持され、成長、繁栄する時代になっちゃった・・・というのが、最新トレンドの1つ。
このグリニッジ・ビレッジのレフト・バンク・ブックスも、その1つ。
1992年にオープンし、24年もの間、この地域のランドマークになっていたこの書店は、2016年に閉店。
しかし、長年、珍本、アンティーク本、ビンテージ本の売り手(rare and antiquarian bookseller)として、ミッドタウンにある別の古書店で勤務し、その後、古書業界でやり手のフリー・ランサーとして活躍していたフランス系のErik DuRonさんと、生徒全員が奨学金を得る秀才ばかりのニューヨークの芸術大学、クーパー・ユニオン(Cooper Union)で学ぶグラフィック・デザイナーのJess Kuronenさんの二人によって、閉店から3年ぶり、今年2019年3月30日に復活することになって、各所でニュースに。
シェイクスピア&カンパニーと同様、以前のオーナーさんからレフト・バンク・ブックスの書店名の権利などを合法的に取得し、もともとのコンセプト(この場合は、独立系ローカルの古書専門店)を、以下のような方向でさらに拡大し、新たなレフト・バンク・ブックスへ:
"We envisioned the re-imagined Left Bank as a hybrid of used, rare and vintage, and we would put a stronger emphasis on collectible and rare books."
「私たちは、新たなビジョンを掲げ復活するレフト・バンク書店を、中古書、希少書、ビンテージ書を織り交ぜたハイブリッドな書店へと発展させ、(一部の収集家向けでより高い価値のある)コレクタブルでレアな書籍をより強く重視していくでしょう」
しかも、シェイクスピア&カンパニーのケースでは「エスプレッソ・ブック・マシーン」(the Espresso Book Machine)の製造元であるオンデマンド・ブックス(On Demand Books)社が関与してますが、こっちは個人で!!!
すごい。
まぁ、それだけユニークな個性のある独立系ローカル書店は、多くのファン、支援者の方々に支えられて成長・発展できる時代になった…ということなのでしょう。
以下、ご参考まで。