前回の続きで、メイシーズ店内のストーリー、”Outdoor”(アウトドア、野外)特集。
ここ数年、アメリカでは、室内で新鮮な野菜やハーブを育てるのがトレンドに・・・ってお伝えしてますが、その背景に、もう1つ別の、もっと重要なトレンドがあります。
それは、自宅で料理する機会が増えている、というトレンド。
アメリカでも高齢化により「健康志向」がさらに高まっているということもありますが、たぶん、インターネット関連技術。Eコマース、配送サービスなどがどんどん進歩したので、ご家庭でインターネットで手軽にオーダーし、食材や簡単に調理できる食べ物キットなどをすぐにデリバリーしてくれるサービスが増えたことが、重要な要因な気がします。
Today, 82 percent of the meals Americans eat are prepared at home, a much higher percentage than a decade ago, according to research from NPD Group Inc. cited by Bloomberg. At the same time, restaurant dining has declined. The average American ate out about 185 times last year, whereas in 2000 they ate out about 216 times a year, NPD reported. In fact, in 2018, the total number of restaurant visits per person hit its lowest point in 28 years, according to Bloomberg.
ブルームバーグが報道した調査会社のNPDグループの調査結果によると、現在、アメリカ人の食事の82%が自宅で準備されている。これは10年前と比べるとかなり高い比率である。同時に、レストランでの食事は減少。平均的なアメリカ人は、昨年(2017年)年間185回外食したが、2000年では年間216回だった。実際、2018年には、アメリカ人の一人あたりのレストラン訪問回数は、過去28年間で最低になっている。
・・・とのこと。
あと、もう1つ参考になりそうな情報、調査会社NPDグループによる昨年
2018年7月24日付のリリース。以下のタイトルだけ見ても何が書いてあるのか分かるでしょう:
”U.S. Consumers Are Increasingly Eating and Preparing Their Meals At Home Often With The Help Of Foodservice”
「米国の消費者は、しばしばフードサービスの助けにより、自宅で食事を食べたり、準備する人が増えている」
このフートサービスには、ピザのデリバリーや、ハンバーガーショップのドライブスルーなども含まれてまして、だからCookingじゃなくてPreparingになってたりするんですけど、ご参考まで。
つまり、まだまだアメリカ人の日常の家庭料理は、日本人の一般的な感覚からすると料理(Cooking)と呼べるほどちゃんと手間をかけているものは少ないのです。子どものお弁当も、日本では様々なキャラ弁が注目を集める中、アメリカではピーナツ・バター&ジャムのサンドイッチで普通。
ただ世代によって、自宅で料理することについての考え方も変わってきているようでして、今後、アメリカ人の料理の腕前にも変化が起こるかもしれません。そんな驚きの変化の原因になるかもしれないのが、ストリーミング動画の影響。
お料理するときに最も重要なレシピや作り方は、今や、かつてのような「紙」じゃなくてYouTubeなどの「動画」で手軽に確認できるようになりました。この影響は、特に若い世代に顕著に出ているというデータもすでにあります。
とにかくそんなワケで、ここ数年、アメリカでは、家庭菜園やキッチン菜園などがトレンドに・・・。
そして、ストーリーのOutdoorにも、家庭菜園やキッチン菜園からの流れでお料理関係の品々も! まさに、冒頭の写真の本、”Grow Cook Eat”(育てて、料理して、食べる)というワケ。おもしろいですよねー。
以下、そんなお料理関連の品々、ご参考まで。