前回の続きで、グリニッジ・ビレッジから。
とりあえず、「クリストファー公園」(Christoper Park)に到着。
日本ではあまり知られてないかもしれませんが、この公園を一言で言うと、聖地です。
世界中のゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー、性同一性障害者などの方々(略して以下、同性愛者)にとっての聖地。まぁ、この公園だけじゃなく、周辺含めてですけれど。
なぜなら、1969年6月28日、この公園横にあるゲイバー「ストーンウォール・イン」 (Stonewall Inn)に警察が踏み込み捜査を行った際、「同性愛者らが史上初めて警官に真っ向から立ち向かい」(いわゆるStonewall Riot)、この場所から、同性愛者の方々の人権ほか様々な権利と生きるための尊厳を守り、自由を勝ち取る、長い戦いがはじまったから・・・。
なお、当時のアメリカでは、同性間性交渉を禁止する法律が存在し、性的指向を理由とする解雇も合法。警察によるゲイバーへの踏み込み操作も頻繁にあり、捜索時に居合わせた者全員の個人情報を記録し、新聞で発表することも。さらに、キスや異性装、さらに手を握っていたことやバーに居合わせただけですら、拘束されたそうです。
今では信じられない、ひどい話ですよね。
そんな歴史的な意義から、2016年6月24日、このクリストファー公園、そのすぐ横のクリストファー通りとゲイバーのストーンウォール・インなどをひっくるめて、アメリカの国定公園「ストーンウォール・ナショナル・モニュメント」(Stonewall National Monument)に認定。
さすが聖地。
このバーチャル体験できるウェブサイト、最初に開くと「ニューヨークの空からクリストファー公園を見下ろす景色」が表示され、画面中央下部にある”Enter the Monument”をクリックすると、空からだんだんクリストファー公園へと降りていく演出になってて、それだけでも、結構、楽しめます。
まぁ、でも、こういうメモリアル的な場所というのは、どこも必ず、多くの人々の何かしらの願いや祈り、様々な思いが寄せられ積み上げられておりますので、実際に現場を訪れて、そういう願い、祈り、思いのパワーを感じてみるのが一番良いかも。
以下、ご参考まで。