引き続き
、アッパー・ウェスト・サイドの住宅街をお散歩。
前回、
とても美しい建築様式で有名なザ・ドリルトン (The Dorilton)を見たあと、ブロードウェイ沿いを南下して、69~70丁目間で見かけたのが、上の写真の本屋さん、シェイクスピア ＆ カンパニー(Shakespeare & Co）。
アッパー・ウェスト・サイドの、まさに”local and independent”（地域密着の独立系）な本屋さんですが、実は、ひじょーに有名。
もともと15年間も、ウェスト81丁目（West 81st Street）に存在し、周辺に住む読書好きや物書きの方々から絶大な人気を得ていたものの、1996年に閉店。その理由は、近所に大型チェーン書店のバーンズ＆ノーブル（Barnes & Noble）がやってきたから・・・って、まるで、映画『ユー・ガット・メール』（You've Got Mail：1998年公開）のような話ですが、でも、これ、実話。
そして、22年もの歳月が流れ、その間、ニューヨークでは：
・・・等など、なんと、独立系書店の方が大型チェーン書店よりお客さん、作家さん達に熱烈に支持され、成長、繁栄する時代になっちゃったんですよー。
そして、昨年2018年11月後半、シェイクスピア ＆ カンパニーが、アッパー・ウェスト・サイドで見事に復活!! 地元ニューヨークでは、ローカル情報テレビ局、新聞、ブログ、
出版業界専門メディアなど、結構、あちこちでニュースに。
なにやら、「エスプレッソ・ブック・マシーン」（the Espresso Book Machine）の製造元であるオンデマンド・ブックス（On Demand Books）社のCEOのDane Nellerさんが、2015年にシェイクスピア ＆ カンパニーの商標を買収し、シェイクスピア ＆ カンパニーのコンセプトを拡大して、新しいタイプのチェーン書店を生み出そうとしてるとのこと。
なお、「エスプレッソ・ブック・マシーン」は、大きなコピー機ぐらいのサイズの機械で、本屋さんの店内ですぐに本を作ることができるマシーン。ニューヨークでは、わりと結構、あちこちの本屋さん（たとえば、
ココとか）で見かけます。
シェイクスピア ＆ カンパニーは、その名の通り、シェークスピア作品、つまり、演劇作品の台本や、演劇関連の本を数多く取り扱っているんですけど、「エスプレッソ・ブック・マシーン」があれば、置いてない作品の台本はその場で印刷して作ることもできちゃう。特に、シェイクスピアのような英語の古典演劇は、関連本の著作権がとっくに失効してるケースが多いので、「エスプレッソ・ブック・マシーン」が活躍する機会も多いのでしょうね。
これも、ニューヨークならではの最新トレンドかも？ いろいろと興味深い現象です。
以下、ご参考まで。
店頭、ショーウィンドウに”Print in Store”（店内で印刷）作家さんを招いたトーク・ショーの告知看板も
22年の年月を経て、昨年2018年11月に見事に復活！ カムバックしたシェークスピア＆カンパニー当然、本屋さんとして最新鋭、トレンド最先端のスペックでして、ご覧の通り、いい感じのカフェ・スペースに、本をその場で作る「エスプレッソ・ブック・マシーン」（手前左）も
要するに、書店入ると、まず、カフェ・スペースなんですその中央の丸テーブルに、オススメ本や人気本がめっちゃ山積み（笑）
カフェ・スペースでは、マグカップなどの雑貨もまた、そのマグカップは「名言」入り書店ならではの密かなこだわり？
書店スペース、結構、広め
演劇本コーナーに貼ってあった案内もしお探しの演劇がなければ、店内の印刷機で、わずか数分で印刷できますよーと書いてありますこれ、よく考えてみると、超便利ですよね？ドラえもんの未来のひみつ道具みたい（笑）
気になった本、2冊左：猫ちゃんの表紙で”I Could Pee on This”（これにもオシッコできるよ、しないけど）この”Could”は、英文法的に言うと仮定法過去ですねこの本を参考にすれば。英語の勉強、もっと楽しくなるかも？で、肝心の内容は、猫ちゃんが書いたポエム集⁉（笑）猫好きな方向けの特別な本だそうです右：悲しそうなワンちゃんの表紙で”A Book for Sad Pets”（悲しいペットのための本）ペットたちと人間の絆や結びつきを描いたイラスト本とのこと
他にもおもしろそうな本いっぱいさすが、本選びのセンスが素晴らしい
（ご参考）・www.shakeandco.com/：公式Add: 2020 Broadway New York (between 69th and 70th Streets)Hours: Mon - Fri: 8:00am - 9:00pm/ Sat: 9:00am - 10:00pm/ Sun: 10:00am - 8:00pm
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