
前回の続きで、
アッパー・ウェスト・サイドの住宅街、71丁目沿いをセントラルパークからお散歩してきて、上の写真、ここは大通り、ブロードウェイ(Broadway)のちょっと手前。
ここで、突然、右手にドドーン!!って感じで見えてくる、インパクトたっぷりのこの建物は、ザ・ドリルトン (The Dorilton)。
1902年(今から120年ほど前!?)竣工、ボザール様式(Beaux-Arts architecture)の超豪華な高級アパート(厳密に言うと、コープ)。
ボザール様式とは:
フランス・パリにあるフランス国立美術学校エコール・デ・ボザールで建築を学んだアメリカ出身の卒業生によって、フランスからアメリカにもたらされた、欧州の古典的建築様式。アメリカでは、この様式で建てられた建築の分類をアメリカン・ボザール、あるいは、アメリカン・ルネッサンスとも呼ばれる。マンサード屋根(屋根勾配が上部はゆるく、軒に近い方で急に折れ曲がった屋根のこと)、ペディメント、スワンネック、パラディズム、オーダーに列柱など、豪華でゴージャスな印象の古典様式は、欧米双方で19世紀末にイギリス由来のヴィクトリア朝系の様式にとってかわって主流になり、世界恐慌頃まで続き、アメリカ建築の歴に多大な影響を与えた。
ニューヨークを代表する建築デザインとして、現在でも有名な、例えば、グランド・セントラル駅(Grand Central Terminal)、コロンビア大学のロウ記念図書館(The Low Memorial Library of Columbia University)、ニューヨーク公立図書館(New York Public Library) などが、いずれもボザール様式。
そんなワケで、このザ・ドリルトンも、ひじょーに有名な建物でして、アメリカの国立史跡(U.S. National Register of Historic Places)とかにも選ばれております。
設計・建築デザインなどは、建築家のエリシャ・ハリス・ジェーンズ(Elisha Harris Janes)とリチャード・レオポルド・レオ(Richard Leopold Leo)によるニューヨークの建築事務所「ジェーンズ&レオ」(Janes & Leo)が担当。
石灰岩とレンガの外観、記念碑的な彫刻、豊かに手入れされたバルコニー、マンサード屋根などが特徴・・・っていう専門的な話は分からなくたって、実際、目の前で見てみたら、その存在感や美しさに誰もが圧倒されることでしょう。
以下、ご参考まで。
The Dorilton is a luxury residential housing cooperative in Manhattan, New York City. Construction began in 1900 and was completed by 1902.
ザ・ドリルトンは、ニューヨーク市マンハッタンにある高級住宅コープ1900年に建設がはじまり、1902年に完成
お城みたい(笑)
記念碑的な彫刻いっぱい
玄関にこんなファサード(Facade、建築物の正面部分のデザインのこと)すごすぎて、逆に、落ち着かないんじゃない?(笑)あと、これ見て、グランド・セントラル駅のファサードを連想しましたが、どちらも同じボザール様式なのですね
こちらが、グランド・セントラル駅のファサード
ザ・ドリルトン、玄関前で見上げると、こんな感じ
圧倒的な存在感
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