前回に続きまして、ハドソン・ヤードのモールのまわりを、ぶらぶら、のんびりお散歩・・・。
やってきたのは、今年2019年6月10日にオープンしたばかりの「ザ・スパー」(The Spur)。
【2021年10月1日追記】
さらに、この30丁目と10番街の交差点上部にオープンした「ザ・スパー」(The Spur)の中には、ニューヨークでも数少ない、「新しい、記念碑的な、現代アート」(new, monumental, contemporary art )を、ある程度期間を限定し、次々に展示する特別な『台座』、英語で言うと、「プリンス」(Plinth)が設置されることになりまして、ここでご案内している第一弾のSimone Leighさん作、”Brick House”、第二弾のSam Durantさん作、”Untitled” (drone)に続いて展示する作品を選定するためのイベント、候補作品展(Shortlisted Proposals for the Third and Fourth Plinth Commissions)も催されたりしています。
また、公式サイト内には、「プリンス」(Plinth)のページ、www.thehighline.org/art/plinth/もできてます。
そうそう、驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。
で、今回、新たにオープンした新区間は、「レイルヤード」(the Rail Yards、現在のハドソン・ヤード周辺)と呼ばれる30~34丁目間に広がる第三区間と30丁目以南の第二区間の区切る地点から、にょろにょろっと10番街(10th Ave)の上へ伸びている高架部分。1箇所のまとまった空間スペースとしてはハイライン最大。数十年前、ここにあった配送施設(the Morgan Processing and Distribution Center)に、直接、貨物列車が入ってこれるように特別に作られた高架部分とのこと。
Curbed New Yorkの
報道によると、2008年、再開発のためディベロッパーに撤去される計画があったものの、近隣住民によるNPO(現在、ハイラインを運営・管理するフレンズ・オブ・ハイライン、the Friends of the High Line)が「私たちのスパーを守れ」(“Save Our Spur”) キャンペーンを展開、無事に守り抜くことができ、その後のハイライン計画のシンボル的な存在に。そのため、
一番最初に公開されたハイライン計画案の冒頭に出てくるのが、このスパー周辺なのです。
あと、スパーを空中公園化する何十ものデザインが出ましたが、最終的に、“less is more”(少ないほど多い、日本の禅寺的な発想)で現在のものに。
とにかく、ハイラインの中でも特に歴史的価値ある区間が完成、オープン。
広い空間ならではの特別なパブリック・アートの展示とか、様々なイベントなどもこのスパーで催される予定。また、ニューヨークに楽しみが増えましたね。
以下、ご参考まで。
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