「過酷な環境の中で精一杯に生きている貧しい移民。一時の休息ですら地上800フィートの鉄骨の上。そこでコーヒーを飲み、サンドイッチをほおばると、また仕事に戻っていく・・・。そういう無名の移民たちの手によってあの巨大なロックフェラー・ビルは建てられ、ニューヨークという街自体も創られてきた・・・。自分もその一人なんだ・・・。」
そう語るのは、イタリア出身の彫刻家、
Sergio Furnariさん。アーティストとしてニューヨークに移り住むことを決めた20代前半にある写真と出会いました。"
Lunch atop a Skyscraper"と呼ばれるその写真は、ロックフェラーセンターのR.C.A. Building建設時(1932年)に撮影された、11人の作業員が地上800フィートの鉄骨の上でランチを食べているというもの。見覚えのある方もいらっしゃると思います。当時、まったく無名だったFurnariさんはこの写真に大変な感銘を受け、名も無き勇者たちの彫像をつくったのです。
最初は手のひらサイズの小さなものを。確かにサイズは小さかったけど、作品に込められた気持ちは大きかったのでしょうね。次第に彼の評判を聞きつけた数多くの支援者から仕事の依頼や寄付金が集まってこの等身大のスカルプチャができたそうです(左上の写真)。コレ、かなり大きくて机の上ではなく車の上に乗ってます。本人曰く、「机を広げる手間がかからなくて便利(笑)」とのこと。
昨日、ご紹介した写真のように、SOHOのWest Broadwayには絵画だけじゃなくって色々なアート作品も登場してるんですね。
いかにもニューヨーク!な作品も多く、その中でも代表的なものがFurnariさんの作品。Furnariさん以外でも、ジョンレノンのコラージュや、マーロン・ブランドの点画みたいなものなどニューヨークらしいものは多いようで、見てまわるだけでも楽しめます。ところでFurnariさんの最新作品は"Spirit of America"というこの作品だそうです。テーマは「自由とアメリカン・スピリッツ」。"Lunch on the Skyscraper"もそうですけど、彼の作品にはものすごく前向きな強いメッセージ性がありますね。
最後にSOHOの交差点の写真を一枚。前から感じていたんですけど、このエリアって男性に比べて女性がかなり多いようです。歩くことが多いニューヨークでは珍しくハイヒールやサンダルを履いて、お洒落を楽しんでいる女の子達もたくさんいました。場所柄でしょうね。昨日アップした写真屋さんもそうですが、女性グループで遊びにくるには最適なスポットかもしれません。
初夏の青空のもと、SOHOのWest Broadwayはかなり賑やかな様子です。冬場に比べると作品数も増えている感じがしました。※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。「人気blogランキング」