
前回の続きで、ターゲット(Target)の新しいスモール・フォーマットのお店から。じゃーん、子ども用のマント。かわいいー。近年、NYのチビッ子たちの間ではスーパーヒーローのような
マントが流行中。だから、子ども服コーナーでこんな感じのスーパーヒーローっぽい子ども用マントを売ってるんですね。へぇー。コレもNYの最新トレンドの1つ(笑)。

「こんなマント、どこが作ってるの?」と不思議に思って背中のタグ見たら、
「キャット・アンド・ジャック」(Cat & Jack)ですって!!!
うわっ!!! さすが!!! えーと、このCat & Jackというブランドは覚えておいた方がよいです。なぜなら、Targetが2016年7月に立ち上げたばかりの子ども服のプライベート・ブランドなのですけど、
初年度の売上が、なんと驚きの20億ドル(1ドル=100円換算で2,000億円)というオバケ・ブランドだから。
できたばかりのファッション・ブランドが、1年目に2,000億円も売り上げるなんて、普通、なかなかありえません。しかも、この実績、専門家の予測のなんと2倍の結果だったのです。いったい何が起こっているのか? 背景に
近年アメリカで起こったベビーブームが関係してるのは分かりますが、専門家の予測の2倍は出来過ぎです。専門家がそこまで予測をはずすには、何かもう1つや2つ別の理由が潜んでいるはず。でも、それが何か断言できるほどの理由はまだ分かっていません。
一応、子ども服ですから見た目の可愛さ、つまり、デザイン性や質感、それと冒頭ご紹介した子ども用マントみたいな楽しいアイデアによって、爆発的な売り上げになったんじゃないかなって気はします。
実は、アイデアはそれくらい重要で、特に子ども服とかだとアイデアの差が顕著に売上に出てくるのかもしれませんね。日頃から、良いアイデアを考えられるように頭を柔軟にしておきたいものです(笑)。
以下、ご参考まで。
ターゲット店内のCat & Jackコーナー
豊富なデザイン
"Always chasing wonder"
(いつも不思議を追いかけてる)
と書かれたCat & Jackの女児向けの服
丈夫なコットン性ですが女の子らしいヒラヒラ付き
ターゲットで見かけたCat & Jackじゃない子ども服ブランドの一品
よく見ると、胸元にまねき猫・・・
背中に桜、富士山、”Japan”(日本)が刺繍されてる
スカジャンっぽいジャンパー〔ご参考〕
・Target’s Cat & Jack Private Label Hits First-Year Sales of $2 billion[licensing.org]
・TARGET KICKS OFF AGGRESSIVE MARKETING OF NEW BRANDS[September 08, 2017 - AdAge]
・Target is cashing in on a shift that's creating a 'sphere of despair' for brands[Aug. 16, 2017 - Business Insider]
・American consumers have a new attitude that's creating a 'sphere of despair' for Nestle, Unilever, and Procter and Gamble[Aug. 12, 2017 - Business Insider]
≪Targetの新しい小型店舗ー34丁目店特集≫
■タイムズ・スクエアで見かけたTargetの巨大看板
■Targetが作った新しいスモール・フォーマットの34丁目店で考える『小型店舗が重視される理由』
■1年目から2,000億円を売り上げたTargetの子ども服プライベート・ブランド、Cat & Jack
■Target 34丁目店のオリジナル・グッズやNYグッズのコーナー
あと、最後にもう1つだけ重要なポイントを挙げると、近年、アメリカでは、ブランドに左右されず質で品選びするミレニアル世代が消費の中心になってきたということで、小売業界ではプライベート・ブランドが成長の鍵になってます。そんなわけで、ターゲットでは、このCat & Jackのほかに、インテリア・ブランドの「ピロウ・フォート」(Pillow Fort)、妊婦向けアパレル・ブランドの「イザベラ」(Isabelle)、幼児向け寝具、アパレル、玩具ブランドの「クラウド・アイランド」(Cloud Island)、女性向けアパレル及びアクセサリー・ブランドの「ア・ニュー・デイ」(A New Day)、男性向けアパレル、アクセサリー及びシューズ・ブランドの「グッドフェロー&コー」(Goodfellow & Co.)、家庭用品ブランドの「プロジェクト62」(Project 62)、女性向けアスレジャー・ブランドの「ジョイラボ」(JoyLab)…といったプライベート・ブランドを、今年、2018年後半までに続々と投入する計画。また、ターゲットは、当然、これらの新ブランドのマーケティングに力を入れていくことになるでしょう。
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