前回 の続きで、米国小売業界最大の年次イベント「NRFリテールズ・ビッグ・ショー」会場から、『
イノベーション・ラボ 』 の注目企業のブースの様子。今回は、
COSY 、
Handy 、
Locus Robotics 、
Starship Technologies の4社が選ばれた
（４）「サービス」（Service、接客、おもてなし、デリバリー等々） セクションの様子。
このセクションの主役は、ココ。飲食店やお花屋さんなどのデリバリーを代行する専門業者、Postmateとパートナー・シップを組み、
デリバリー・ロボットを提供するStarship Technologies 。
この「サービス」セクションを示す看板のイメージ図の一部にもなってるほど（笑）。
実は、昨年、このブログでも
すでに取り上げ てまして、「2017年3月9日からワシントンDCで、6輪起動の
フード・デリバリー・ロボットの運用をスタート!!! その活躍ぶりを伝える
インスタグラムの写真や動画 とか、SF映画っぽくて実に興味深い・・・」などとお伝えしており、今回、その実物に初対面!! 大興奮!! ・・・というのも、
ここ数年、インターネット上のEコマースの普及や進化を背景に、米国では、フード・デリバリー・サービス業界での競争が激化 。
さらに大きなくくりで言うと、
倉庫から各ご家庭やオフィスなどまでの配送サービス、いわゆる「最後の１マイル」（Last one mile、ラスト・ワン・マイル）に関わる配送・物流業界でも、革命的な変化が進行中 なのですよー。
なにしろ、例えば、Amazonだけ見てみても、創業以来、2015年11月2日にシアトルにオープンしたAmazon Books 1号店（
NY店は2017年5月25日オープン ）まで１つもリアル店舗がなくEコマースだけだったため、ずーっと『売上増＝配送コスト増』になっておりまして、2015年時点で、ついにその配送コストは
史上初めて50億ドル（約5,000億円超）を突破!!! もし、50億ドル（約5000億円）もの配送コストを、自社内の代替サービスでカバーできれば、いきなり年商50億ドルのグループ企業が誕生しちゃう⁉ また、当然、Amazon以外にもEコマースに巨額の配送コストを投じてる企業は、今やいくらでもありまして、この「最後の１マイル」では大ビジネス・チャンス状態が続いているのです。
そんなわけで、Starship Technologiesの配送ロボットや
自動運転の配送自動車 などは、フラーティ（
Flirtey ）やマッターネット（
Matternet ）などの配送ドローンと並び、注目の最新テクノロジーなのです。
以下、ご参考まで。
競争が激化 VIDEO Locus Robotics cnet Japanの記事 にもVIDEO Handy COSY 〔ご参考〕
・
https://nrfbigshow.nrf.com/innovation-lab ：公式
【イノベーション・ラボ関連ログ】
■ NRF 2018 Retail's Big Showの『イノベーション・ラボ』 (Innovation Lab)
■ 「アウェアネス」（Awareness）ブースの様子
■ 「コンシダレーション」（Consideration）ブースの様子
■ 「
エンゲージメント」（Engagement）ブースの様子
■ 「サービス」（Service）ブースの様子と『最後の１マイル』問題
■ 「ポスト・パーチェス」（Post-Purchase）ブースの様子
「最後の１マイル」（Last one mile、ラスト・ワン・マイル）問題は、改めて別の記事にまとめた方がいいかもしれません。日本でも、急成長を続けるAmazonの荷物の配送に対応できなくなったヤマト運輸がAmazonの当日配送から撤退 しただけでなく、そもそも配送量全体が増加し限界に達したとの理由から、2017年に27年ぶりとなる宅急便の運賃を値上げし、法人契約も見直すなど、似たような問題（というか大ビジネス・チャンス？）がニュース になってましたし。
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