前回の続きで、NYコミコン(略してNYCC)特集。『VR元年』(VRとはVirtual Reality:仮想現実)と呼ばれた2016年、NYでは、
Google版や
Facebook版の特別なVRが期間限定登場しましたが、そんなVRの波は、このNYコミコン会場にも!!! なんと、スクエア・エニックスが開発中のVR Manga、「結婚指輪物語」(
Tale of Wedding Rings)を公開!!!
本来、ゲームソフト・メーカーのスクエア・エニックスが打ち出したこのプロジェクトの名前は、
“プロジェクトHikari”。
ハイエンドゲーム技術と日本の漫画を融合させたユニークな遊び体験を作り出すという狙い。
で、実際に体験してみた感想ですが、これが今まで試してみた全てのVRの中でダントツで一番面白いです。その狙いは大成功。完全にイノベーション。
この技術、今後の発展や応用次第で世界を変えてしまうかもしれません。
そんな注目の最新技術ということもあり、NYコミコン関連報道として、
Rollingstoneほか最新トレンドに強い各種メディアとか、キリスト教系の
Christian Todayなどでもプロジェクト名など含めかなり詳しく取り上げています。あと、ブースから分かりやすい動画レポートなら
ignがオススメ。
それでこのVR Manga、何がすごいのかと言いますと、まず、場面によって背景は360度の視界があり、アニメーションになっていて動くまさに仮想現実空間で、その物語の中に入った感覚を味わえちゃう。
そこに漫画の1コマ・・・と言うよりも、パソコン画面上のウィンドウのような枠がポンポンと自動で出てきて、その小窓の中でキャラクターが、漫画なのにアニメーションになってて動いて話をするんです。これがすごい。ウィンドウのサイズ、出てくるタイミング、漫画で言うコマ割りのようなものが、心地よく、とてもよく出来ています。あと、一応、吹出しが出て文字でセリフが書いてありますが、普通のアニメと同様に、最初からずっと声優さんがキャラクターの声を担当してるんですよー。
だから、普通のアニメの何倍も情報量が多くなっていて、いろいろな演出を加える余地も盛りだくさん。
例えば、声優さんが声を担当してるのだから、この吹出しすら演出の1つと言えるでしょう。また、実は、この無料体験できるVR Mangaでは、声優さんは日本人で、セリフはすべて日本語なのですが、出てくる吹出しが英語になってるので、日本語の声優さんでも、みんな問題なく楽しめるんです。
他にもまだまだ気づいたことは多々ありますが、長くなりそうなのでここで主なポイントを整理すると、背景に
360度の視界がある仮想現実空間に、
パソコン画面上のウィンドウのような枠がシーンに応じて、適宜、いくつか自動で出てきて、その
ウィンドウの小窓の中でそれぞれアニメ(声優のヴォイスオーバー付き)が展開されるという感じ。もちろん、BGMや効果音も通常のアニメ以上にカンペキ。
その漫画の世界の中に入り込み、複数のウィンドウ内でそれぞれ進行するアニメが目の前でどんどん連動していく快感は、とっても新鮮!!! これまでなかった新たなエンターテインメント、本当にユニークな遊び体験になってます。
それでは以下、現場から諸々、ご参考まで。
NYコミコン会場のSquare Enixのブースパソコン画面に体験中のVR Mangaが
小窓が出てその中でアニメが展開今までで見た中で一番ちゃんとしたゴーグル使ってますスピーカー付き、頭上にもストラップ結婚指輪物語
現場のパソコン画面から見たVR Manga
たぶんProject Hikariのプロモ映像
〔ご参考〕
・
http://www.jp.square-enix.com/tech/hikari/:プロジェクトHikari公式
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ちなみに、この機能の長所をフル活用して、アメリカでも人気のアクションものの日本の漫画(Hunter X Hunter、ドラゴンボール、Naruto)などをVR Manga化したら爆発的に売れる気がします。なお、発売予定は来年2018年。本格的に話題になるのはまだ少し先ですね。
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