先日、
ザ・フラットアイアン『フィットネス通り』特集をお届けした際、同じ5番街沿い(17丁目の角、
ルルレモンの向い)ですけど、話が混乱しないようにスルーしたお店がココ、
『ボノボス』(Bonobos)。実は、このボノボス、米国の特に最先端のIT、小売、ファッション等の業界関係者の間では
「ウェブ生まれの史上最大の洋服ブランド」などと評され、超有名。
創業は今から10年前の2007年。まだ誰も、インターネット上で洋服が売れると思ってなくて、「だからAmazonですら洋服は売ってないんだよ」と言われていた時代。
創業者のAndy Dunnさんは、その夏、スタンフォード経営大学院卒業後、友人たちとたった1種類、とにかく
可能な限り完璧にフィットするズボンを400着製作し、10月、ニューヨークでボノボス創業、オンライン販売開始。
すると、流行や最新情報に敏感なニューヨーカーの間で、
フィットする、履きやすいと話題に。
オンライン販売開始からわずか1か月後の11月、NYに本拠を持つ男性向け高級ライフスタイル・ウェブ・マガジンの”UrbanDaddy”に取り上げられ、記事が掲載されると1日2000ドルの売り上げを記録。本当に完璧にフィットする優れた製品だった、一度、購入したお客さんが再購入し、また口コミで新たなお客さんが増えるという、「本当に良い製品なら口コミで広まる」方式で成長。
その結果、一般的な企業が宣伝広告費などのプロモーションにかける予算を、より優れた商品の開発へまわし、良質なズボン、シャツ、スーツ等々を多種生産にするようになり、それがまた新たなお客さんを呼ぶ好循環へ。
そんなワケで、アメリカでは、
ボノボスが男性の洋服の買い方を変えたとも言われてたりします。
また、2011年頃、インターネット上でのEコマースで成長したボノボスにとっては、本来、不要であるはずの実店舗を、
ボノボスならではの体験を提供する『ガイドショップ』(Guideshop)として出店しようって話になって、2011年、ニューヨークに1号店をオープン。
これは、重要な最新トレンド。
Eコマース王者のAmazonですら実店舗を出店(ご参考:
アマゾン・ブックス(Amazon Books)NY1号店に行ってきました)するようになりました。あと、ちょうど今年、日本の月刊誌
「事業構想」(2017年7月号)の「デジタルと店舗の融合」特集号に寄稿し、このあたりの最新トレンドについてまとめております。
この他、このボノボスは、2012年4月、老舗デパートの Nordstromと提携($16.4 millionの出資を受けるかたち)し、さらに、今年2017年6月、世界最大の小売業者の
Walmartがボノボスを$310 millionで買収すると発表するなど話題は尽きませんが、長くなりますので今回はこのへんで。
現在では、米国内に30店舗ほど展開してるそうですが、以下、ボノボスのガイドショップ店内の様子などご参考まで。
現時点では、基本的に男性向け高級ファッション・ブランドです2016年1月時点までのものですが、
どうやって銀行口座にお金がほとんどない状況から、
年商1億ドル企業の社長になったのかをまとめた年表の一部カジュアル・ウェアいろいろいアスレジャー系も階段を上がって2階へ行くと・・・スーツとかいろいろ見た目からして質が良さそうソファーとかある試着コーナーも〔ご参考〕
・
https://bonobos.com/:公式
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。
「人気blogランキング」