

先日、
AmazonがWhole Foodsのオーナーになった初日の様子をお届けしましたが、ニューヨークにあるWhole Foodsの中には、
屋上に最先端テクノロジーを駆使した「都市農園」があるお店もあるんですよー。例えば、このブルックリンのパーク・スロープ店。しかも、なんと4月~11月は毎週水曜日、その「都市農園」の
無料ツアーをやってるのです!!!

素晴らしい!! さすがホール・フーズ!!!・・・と思った方、お礼を言う相手が違います。この「都市農園」、ホール・フーズの屋上にありますが、その運営は「ゴッサム・グリーン」(Gotham Greens)という専門のプロが行ってるんです。
そう、このブログで今年6月に『
米国史上初の商業用屋上グリーンハウス』としてご紹介した、あのゴッサム・グリーン。
その際、
NY近郊で飛躍する都市農園ベンチャー企業『バウエリー』(Bowery)、
『エアロファームス』(AeroFarms)の夢の野菜『ドリーム・グリーン』(Dream Green)と立て続けに、ニューヨーク近郊にある3つの注目の「都市農園」を取り上げましたが、「都市農園」も近年のアメリカの最新トレンドの1つなのです。
えっと、「都市農園」というか、厳密には「農業」全体に大きな変化が起こっておりまして、最新テクノロジーを活用する「農業」系ベンチャー企業も増加。

その背景にあるのは、皆さん、お気づきの通りテクノロジーの飛躍的な進歩。
あと、特に都市部で、将来、人口増加による生鮮食料品の需要の高まりに供給が追い付かないという懸念(=ビジネス・チャンス)。
今年2017年5月、CB Insightsは、それらの企業を『アグテック』(Ag Tech)企業と呼び、すでに存在する多様な関連市場をまとめた
業界マップ(上図、クリックすると拡大します)を公開。上述のゴッサム・グリーン、バウエリー、エアロファームス、全部載ってます。ちなみにカテゴリーは
Next Gen Farms(次世代農場)。
それもそのはず、ビルの屋上や室内に作られるこの手の都市農園は、これまでの農業とは、農作物の育て方(土や水や肥料や農薬などの使い方)が根本的にまったく違うんです。都市農園では、最先端テクノロジーを活用し、コンピューターで「環境」や「状況」を管理。
ゴッサム・グリーンの場合、水耕技法(hydroponic technique、その他、
エアロファームスのような水気耕技法:Aeroponicsなどもあります)を行ってまして、土を使わず水だけで、しかも通常の農業で使用する水のわずか5%だけの水で、農薬を一切使用せず、グリーンハウス内なので天候にも左右されず、通常よりも短期間でより美味しい野菜を育成しちゃう!!!
しかも、コンピューターを活用しながらより良い「環境」や「状況」を学んでいくので、シーズンを重ねるほど、より効率的に野菜を育成できるようになっていくのですよ。
で、とにかく、そんな未来の農業を実際にやっている次世代農場、ゴッサム・グリーンの無料ツアーに参加して参りましたので、以下、その様子をご参考まで。
このドアを抜けて屋上へ
都市農園は、室温、明るさなど完全管理
スタッフさんがいろいろ説明してくれて
実際にここで採れた野菜をご馳走してくれます
ここで採れたバジルで作った加工食品(ペスト)も
ペストめちゃ美味しくて、みんな大喜び
お土産にブルックリン産レタス1つ頂けます
グリーンハウス内の様子
綺麗
屋上で収穫した野菜を1階のスーパーで販売
見栄えの悪い葉も捨てずに
こんな感じで販売
新鮮な葉物いっぱい〔ご参考〕
・
https://www.eventbrite.com/e/gotham-greens-observation-deck-tour-tickets-30931920206:ツアーのお申込みはこちらから
・
http://gothamgreens.com/:ゴッサム・グリーン公式
たぶん、こうした「都市農園」というか「アグテック」企業の動きや最新トレンドも、ほとんど日本では報じられていないと思います。今回、初めて聞いたよって方も多いでしょう。でも、ニューヨークではすでにこのあたりのトレンドが社会に影響を与えている気がします。あ、ついこないだご紹介した全米No.1サラダ専門店「スイートグリーン」(Sweetgreen)の動きとかも関連ありますよね。
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