

「ファーストフードはジャンクフード」という考え方は、もはや昔話かも?! 常に新たなトレンドの生まれる「世界の流行発信地」ニューヨークでは、
アスレジャー人気の高まりや健康志向が強い等々の社会背景もあり、近年、『サラダ専門のファーストフード・チェーン店』が続々とオープン。いつの間にか「サラダ店ブーム」とか「サラダ店戦争」といった感じの状況に?!

そんな中、NYマガジンが選んだ最新の「NYの絶対的ベスト・サラダ・スポット10店舗」(
The Absolute Best Salad Spot in New York)で第一位、その他様々なメディアからも、現在、常に最上位に推されてるのが、ココ、『スイートグリーン』(Sweetgreen)。
美味しいだけじゃありません。
経済専門誌Fortuneの
記事によると、『スイートグリーン』は、伝説級レストランが、もし、もう一度ゼロからビジネスをはじめるなら模範にしたいお店なのだとか。
最良、最善の経営が行えていると飲食ビジネスのプロ中のプロや、あと、なぜか、凄腕のIT投資家&経営者までがスイートグリーンを評価してるんですよー。具体的な名前を挙げると、Steve Case(元AOL共同創業者CEO会長)や、Danny Meyer(シェイク・シャックなどを有するユニオン・スクエア・グループのトップ)とかDaniel Boulud(ダニエル他有名一流レストランのシェフ兼オーナー)といった飲食ビジネス界の神様的経営者さん達が、実際にスイートグリーンに投資して、バックアップ。もともとポケットマネーを集めてはじめたビジネスに、こうした投資家やベンチャー・キャピタルから資金が寄せられ
9,500万ドル(2015年時点)とファンディングも大成功。
こうなってくると、もうレストランに限らず普通に会社として見て、現在、最高の経営が行われている優良企業と言っていいかも?

もともとは、「新鮮な野菜を食べれるまともな飲食店がなかった」という理由から、ワシントンDCのジョージタウン大学を卒業した直後の2007年8月、Nathaniel Ruさんが、同じ起業家クラスを受講してた友人のJonathan NemanさんとNicolas Jammetさんを誘ってはじめたレストランがその原点。

そんなワケで、ジョージタウン大学の起業家クラスで学んだ様々な経営ノウハウ、最新テクノロジー、人脈ネットワークをフル活用。
「デジタル・ネイティブ」と呼ばれるミレニアル世代だけありまして、スイートグリーンの全オーダーの3割はアプリやウェブ経由。ソーシャル・メディア時代の新しい経営感覚の
マーケティング手法を発揮した結果、スイートグリーンはものすごい勢いで急成長。公式サイト上に、スイートグリーンへ納入する野菜を育てている契約農家の方々を紹介する
Youtube動画のコーナー(
Community)があったり、小学校に出向いて新鮮な野菜の大切さを教えるワークショップを展開するなど、それ以前のレストラン・ビジネスではありえなかったことを、ガンガン連発。
経営のムダを省くため、しょっちゅう本社を休みにして皆が会社以外の場所でも問題なく働けるようにするとか、最新の経営手法もどんどんお試しするのだとか。あと、3人全員、その親が独自ビジネスの経営者であり、移民第一世代という共通点を持っていたことも、急成長を可能にした重要な特徴かもしれません。
以下、そんなスイートグリーンのマンハッタン内にある店舗の中から、NOMAD店の様子をご参考まで。
NOMAD店
女性に好まれそうなシンプルで落ち着いた店内デザイン
カウンター越しに見えるレタスが印象的
新鮮な野菜いっぱい
オーダーすると・・・
目の前で作ってくれます
今回は夏限定の「ストロベリー・フィールド」という
イチゴ入りサラダを頼んでみました
現在、スイートグリーンの全オーダーの3割は
アプリやウェブ経由ということで、
入口すぐ横にこんな巨大なピック・アップ・コーナー!!
他のお店では見たことない大きさ
すぐお持ち帰りできるようになってます
さすが
店内で食べる際の細かな演出も
例えば、紙ナプキンにユニークなメッセージ
メニューはフリー・ペーパー的な内容になっていて、
お店のファン(主に企業経営者)の声なども掲載
新鮮で美味しいです
〔ご参考〕
・
http://www.sweetgreen.com/:公式
【追記】