
前回の続きで、「コーネル・テック」キャンパスから。学長のDan Huttenlocherさん他、この一大開発プロジェクトを推進してきた地元の政治家や自治体関係者によるスピーチ風景。あー、やっぱり、日米文化の違いを痛烈に感じますね。アメリカ人はスピーチ上手。歴史に残る名スピーチが、アメリカ生まれなのは偶然じゃないでしょう。

思わずワクワクする大志や希望を、子どもでも分かるシンプルな言葉で語るんですよ。キング牧師の「私には夢がある」(I have a dream)演説とかその典型ですけど。
だから、こういう場に、普通に子どもがいて一緒にスピーチを聞いてたりするんです。子どもでも分かる言葉で語りかけているから、大人も子どもと一緒に聞こうとする。
わざわざ難しい言葉を使おうとする演説が一般的な日本じゃ、こういう光景は、なかなか見ることができないと思います。あと、
この違いを理解していないと、人の心を動かす、本当に使える英語も身につかないでしょう。
さらに、日米文化の違いを感じたのはスピーチの中身。沢山あった違いの中でも、特にインパクトが大きかったのが、Carolyn Maloney下院議員が語った「コーネル・テック」の経済効果に関する情報。
これに関してはすでに
報道でも報じられており、このブログでも
2つ前の記事で少し触れてますけど、キャンパス建設中、コーネル大は、マンハッタン内のGoogle本社ビル内に仮の教室を設け、コンピューター・サイエンス専攻の院生を育成するプログラムを開始。そして、わずか4年ほどの間に、そこから30社ほどのベンチャー企業が誕生し、ベンチャー・キャピタルなどから2千万ドル!!!もの資金を集め、105名の新規雇用を創出!!!
すごくないですか?
新設される大学が、本格稼働前の仮教室で授業やってるわずか数年間に新しいベンチャー企業をガンガン生み出していく・・・って、こんなこと、日本の大学であるんでしょうか?
そう言えば、そもそも「大学」の在り方に日米間では大きな違いがありまして、その違いを挙げたらキリがないほどだったりするんですけど、細かい違いは別にどうでもいいとして、
『大学の新設=ベンチャー企業の創出=地域経済・産業の発展』のような考え方とか発想って、日本も学ぶべきというか、すごいですよね。
以下、そのCarolyn Maloney下院議員のスピーチの一部、動画でどうぞ。
Carolyn Maloney下院議員
Congresswoman Carolyn Maloney speech
@ EXPLORE ROOSEVELT ISLAND TOGETHER
Community Day〔ご参考〕
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https://tech.cornell.edu/:コーネル・テック公式
【コーネル・テック・オープン記念特集】
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ニューヨーク版シリコン・バレーの拠点、ルーズベルト島へ!!
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巨大ハイテク・キャンパスの真横に素敵な公園作るのがニューヨーク流
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NYに実在するドラクエの世界に出てきそうな公園
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NY版シリコン・バレー『コーネル・テック』のキャンパスの様子
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逆にカッコイイ? もらって驚いた意外なコーネル大グッズ
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「スピーチ」や「大学」について日米文化の違い
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ニューヨークのチビッ子達は「遊びながら学ぶ」
あ、あとそう言えば、このコーネル・テックのキャンパス内には、米国の大学で初めて特許申請を取り扱う本格的なパテント事務所が開設される他、ベンチャー企業を育成するための仕組みがいろいろ取り入れられるそうです。
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