NY版シリコン・バレー『コーネル・テック』のキャンパスの様子 : ニューヨークの遊び方

NY版シリコン・バレー『コーネル・テック』のキャンパスの様子

前回の続きで、ルーズベルト島から・・・。お待たせいたしました、いよいよニューヨーク版シリコン・バレーの拠点、コーネル大の巨大ハイテク・キャンパス『コーネル・テック』（Cornell Tech）へ!!!　実は、先週末（2017年8月5日）、キャンパス内を見学できるコーネル・テック初のコミュニティ・イベントが開催されたんですよー。

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12エーカーの敷地に総工費20億ドル（含、NY市から1億ドルの補助、 2043年完成予定）かけた大プロジェクト!!!

でも、8月1日にオープンしたばかりですので、日本語のブログどころかあらゆる日本語メディアで、コーネル・テック内部の様子をお伝えするのは、たぶん、これが史上初、最速のレポートでしょう。で、いろいろ興味深い特徴はありますが、やっぱり、まず最初に注目すべきは超ハイテク・ビル。

さすが、世界屈指の最先端テクノロジーの研究施設になるキャンパスだけありまして、Construction Driveの一報によると、例えば、最初に完成するブルームバーグ・センター（Bloomberg Center、教室メインの建物）は、太陽光発電、地熱ヒートポンプ（geothermal heat pumps）、4万ガロンの雨水タンク、チルドビーム・システム（a chilled-beam system）等々が配備され、ビルの運営に必要な電力を自家発電でも賄えるようになっているんですって。すごい。

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現時点で完成しつつあるのは、このブルームバーグ・センターの他、主にザ・ハウス（The House、住居用の建物）とザ・ブリッジ（The Bridge、産学連携のための建物）。

Crain'sの特集記事によりますと、ザ・ブリッジは、その名の通り民間企業や産業と大学のアカデミックな研究を結び付け橋渡しするための施設で、ニューヨークの伝統的な産業、例えば、（１）広告、（２）ファッション、（３）金融、（４）メディア、（５）医薬品など（原文：the city's traditional industries, most notably advertising, fashion, finance, media and medicine）の新たなテクノロジー企業を生み出し、育成する狙い。さらっと書かれてますが、コーネル大が、ニューヨークの伝統的な産業として上述の5つの産業をハッキリと明示しているということが、ひじょーに興味深いです。

また、以前、このブログでもお伝えしましたが、コーネル大は新キャンパスの建設がはじまる前の2013年1月から、コンピューター・サイエンス専攻の院生を育成する1年間のプログラムを、マンハッタン内のGoogle本社ビル内に仮の教室を設けて開始。これまでに350名ほどの卒業生を輩出。

そして、信じられない話ですが、なんとその卒業生が新たな企業を30社!!!も生み出し、2千万ドル!!!もの資金を集め、105名の新規雇用を創出しているのだそうです。コーネル・テックで授業がはじまるのは、今年の9月からなんですけどね。すご過ぎ。

そんなコーネル・テックのできたてのキャンパスの様子を、以下、ご参考まで。