前回に続いて、ニューヨーク近郊の都市農園(Urban Farms)の話題を1つ。
半年前には存在しなかった、未来を変えるかもしれない新たな動きです。都市農園ベンチャー企業の『バウエリー』(Bowery)は、今年2月に
750万ドルのファンディングに成功すると、3月からニュージャージー州で
室内農園の運営をスタート。
前回ご紹介した
ゴッサム・グリーン同様、バウエリーも最先端テクノロジーを活用した
水耕技法(hydroponic technique)による『未来の農業』を行っているんですよ。
つまり、従来の農業より95%少ない水で、100×超倍の生産性をもたらし、無農薬だから安心なうえ、都市のビルの屋上などにある農園から売り場まで鮮度抜群の野菜を同日配送できちゃう…という夢のような農業が、すでに実現しちゃってるんです。すごい。
今年2月に初期資金を確保し、ビジネスプランを実行してみたら大成功!!!ということで、この『バウエリー』、早くも今年6月に事業拡大のための
追加ファンディングに成功。しかも、今度は前回の3倍近い2000万ドル!!! なお、今回、出資した投資家の中には、Google傘下のGV(元Google Ventures)も含まれてるのだとか。ほほぅ。
ちなみに、現在、このバウエリーの野菜は、室内農園の近所にあるローカル店及びニューアーク地区のホールフーズで販売中。伝統的な農業と比べて、より安く、より良質な野菜をすでに安定的に供給できているそうです。
最後にもう1つ、ニューヨーク近郊の都市農園関連の話題。今年5月、Andrew Cuomoニューヨーク州知事が記者会見で、全米最大規模(15エーカー、65万ft²)の商用水耕技法グリーンハウス(the nation's largest commercial hydroponic greenhouse)が、ニューヨーク州西部に建設される計画が進められていると
発表!!!
Clearwater Organic Farms LLCによるもの。続々と新たな動き。今後の展開が気になりますね。
以下、この未来の農業、最先端テクノロジーを活用した水耕技法がどのようなものかのイラスト付きご案内です。ご参考まで。
〔ご参考〕
・
http://boweryfarming.com/:公式
この未来の農業で生産された野菜は既存のオーガニック野菜より味も質も優れ、オーガニックを超えた存在であるため、『ポスト・オーガニック』(Post-organic)という新たな呼び名、新たなイノベーションとしても注目を集めています。ルールがまだおいついてないって指摘も。
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