地元NYのローカル情報誌のタイムアウト・ニューヨークに『ベスト屋上庭園&都市農園』特集(
The best rooftop gardens and urban farms in NYC)!! 夏が近づいてきましたねー。ベスト屋上庭園には、ちょうど先日ご紹介した
メトロポリタン美術館の屋上の他、ビレッジの
Bell Book & Candleとチェルシーの
Gallow Greenの計3つ。まぁ、屋上庭園はそんな感じでしょう。
注目は、都市農園、アーバン・ファーム(urban farm)の方。なぜなら、もともと、近年のニューヨークで注目が高まっていた都市農園ですが、今年の上半期、都市農園関連の話題が続々とニュースになってるんです。
新たに何かしらの社会現象へと発展しそうな気配もチラホラ。
今回のタイムアウト・ニューヨークのこの『ベスト屋上庭園&都市農園』特集でも、(1)
Brooklyn Grange(
関連過去ログ)、(2)
Eagle Street Rooftop Farm、(3)
Gotham Greens at Whole Foods Market、(4)
Hell’s Kitchen Farm Project、(5)
Riverpark Farm at Alexandria Center(
関連過去ログ)、(6)
Farm.One at the Institute of Culinary Education(
関連過去ログ)というように、都市農園の方を多めに、屋上庭園の2倍の6つも取り上げてまして、都市農園に対する注目の高さが伺えます。
そんな都市農園の中でも、今回、特に気になったのが、『ゴッサム・グリーン』(Gotham Greens at Whole Foods Market)。
2014年、『ゴッサム・グリーン』創始者のViraj PuriさんとEric Haleyさんは、ブルックリンにあるスーパーマーケットのホール・フーズ(Whole Foods Market)の屋上に、2万ft²もの広大なグリーンハウスを建造。
報道によると、これが
米国史上初となる商業用屋上グリーンハウスなんですって!! 実際に、ここで採れた野菜をホール・フーズや近所のお店などで販売中。すごーい。
実は、2050年までに世界人口の7割が都市圏(urban areas)に集中して居住する…なんて予測がありまして、今後、世界各国の都市圏では、
地域人口を満たす十分な食料(特に生鮮食品)を確保するのが極めて重要な社会問題や政策課題になっていく可能性が高いそうなのです。で、そんな未来に向けて、こうした都市圏のビルの屋上などの空きスペースを使った都市農園(アーバン・ファーム、Urban Farms)は、めちゃめちゃ重要になるんですって。
こうした都市農園が重要な理由は他にもいろいろありまして、その1つが、最先端テクノロジー。
ビルの屋上や室内に作られるこの手の都市農園は、これまでの農業とは、農作物の育て方(土や水や肥料や農薬などの使い方)が根本的にまったく違うんです。都市農園では、最先端テクノロジーを活用し、コンピューターで「環境」や「状況」を管理する
水耕技法(hydroponic technique)を行ってまして、土を使わず水だけで、しかも通常の農業で使用する水のわずか5%だけの水で、農薬を一切使用せず、グリーンハウス内なので天候にも左右されず、通常よりも短期間でより美味しい野菜を育成しちゃうのです。
しかも、コンピューターを活用しながらより良い「環境」や「状況」を学んでいくので、シーズンを重ねるほど、より効率的に野菜を育成できるようになっていくのだとか。
以下、ご参考まで。
ホールフーズの屋上に都市農園米国史上初の商業用屋上グリーンハウス採れた野菜はすでに販売してます美味しそうなトマトも!!〔ご参考〕
・
http://gothamgreens.com/:ゴッサム・グリーン公式
・
Gotham Greens Observation Deck Tour:ゴッサム・グリーンの水曜日の無料ツアー
★追記★