前回に続いて、TechDay NYの会場から。行き交う人々が足を止め真剣に見入るテーブル上には、謎の「木の板」…。手で触れるとデジタル表示(アプリ)がいろいろと切り替わるインターフェースの一種で、Wi-Fi接続もできるのだとか。へぇー。一見、ただの「木の板」なのに、なんとなく和風でお洒落。製品名は
"mui"(無為)。
そう、この謎の「木の板」を作ってるスタートアップ企業は日系企業…と言っても親会社のNISSHA(日本写真印刷)の社内ベンチャーっぽい感じ? 親会社のディバイス事業の主力製品「
タッチセンサー機能」を応用した新製品のようです。
ところでこのNISSHA、日本写真印刷という会社、すごいんですよー。
1929年創業の高級美術印刷から始まった老舗で、本社は京都。しかも、その本社所在地は、今から1200年以上前の平安京の時代、当時の都(ミヤコ)の中心だった四条通りと交わる朱雀大路の西側に立てられた朱雀院(宇多天皇や朱雀天皇が譲位後の住まいとされていた離宮の1つで、現在も歴史的建造物が多々残る)の跡地!! すごい。そんなところ本社にしてよいのでしょうか?(笑) とにかく、これ以上ないほど伝統的な日本の会社という本社所在地なのですが、その
売上高構成比を見てみると、なんと73.6%が海外!!! 実は、知る人ぞ知る超スーパー・グローバル企業なのです。
いろいろ興味深いポイントはありますが、まず
公式サイトが面白くて、「まだ世界にない価値を新たな市場に創出」とか「
先進の技術でグローバルに事業を展開」とか、「
他社の手がけないことをやる」というような熱いフレーズがバンバン出てくるんですよー。
まぁ、だから、この
"mui"(無為)のような取り組みにもチャレンジしていて、TechDay New Yorkにもご参加されたということなのでしょうね。
真剣に見入る方々、続出謎の「木の板」、"mui"(無為)
操作の様子〔ご参考〕
・
http://mui.jp/:mui公式
・
http://www.nissha.com:NISSHA(日本写真印刷)公式
日本の古都、京都のど真ん中の歴史的建造物を本社としながら、じゃんじゃん海外で稼いじゃう超スーパー・グローバル企業のNISSHA(日本写真印刷)…ってお話だけでも十分に興味深いと思いますが、さらにそのNISSHAの子会社による社内ベンチャーっぽい地道なチャレンジ。いろいろな意味でおもしろいですね。
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