日本のスーパー戦隊シリーズの米国版映画公開！？

先週木曜日から全米で公開中の映画「パワーレンジャーズ 」（Saban's Power Rangers）。初週末3日間の米国内興行収入が4,050万ドル（1ドル＝110円換算で約45億円）と各種メディアで話題に。そう、この「パワーレンジャーズ」は日本発の特撮ヒーローですが、1990年代からアメリカ版にリメイクしたテレビ放送もずっと続いているんですよ。

そういえば、随分前に、そのテレビ放送の20周年記念で、シリーズのレッドだけが集まってニューヨークに記念旅行に来てましたね 。I love NYのTシャツをお揃いで着たりして（笑）

そんな人気を背景に、この映画は、完全アメリカ向けのオリジナル作品として作られてるんですよー！まるで、アベンジャーズみたいな演出ですご～くカッコよく仕上がってるんです。

気になって早速映画館に観に行ってみると、ちびっこ連れのファミリーというより若者、中には、20～30代くらいの女性の2人組とかも来てました！！特撮ヒーローものにあまり興味がない日本人の女の子たちより、いまや一般的なアメリカ人の方々のほうが「パワーレンジャーズ」に詳しい気もします。

そんな日本の女の子たちのために簡単に映画の内容をお伝えしますと、5人の高校生（男子3人、女子2人）が主人公で、それぞれ赤、青、ピンク、黄色、黒などの担当カラーを持ち、スーパーヒーローに変身して悪者に立ち向かうというストーリー。

アメリカで作ったオリジナル作品ならではの演出も豊富。例えば、自分の担当カラーを知るとき、ブルーレンジャー役の黒人の男の子が自分がブルーレンジャーだ知り「僕がブルー！？」と驚くシーン。ブラックレンジャーではないんですよね。肌の色とキャラクターは関係ない、ちょっと深いメッセージを感じますね。

また、バッドマンやアベンジャーズなどの他のヒーローものの実写映画と同じように、長年続くテレビ番組がもとになっている「パワーレンジャーズ」は、子どもの頃からファンという親世代と今の子どもたちの2世代で一緒に楽しめるということで良好な興行成績に繋がりやすいとの分析も。

つまり、2世代以上に渡って日本生まれのヒーローがアメリカで人気ということ。実際、パワーレンジャーズ・シリーズには、2011～12年に日本で放送された「侍戦隊シンケンジャー」が「Power Rangers Samurai」として放送されるなど日本の文化や価値観の影響も少なからず見られまして、たぶん、そのため、「友情と正しいことをする大切さを教えてくれた」（The original show told simple stories about friendship and doing the right thing）とパワーレンジャーの魅力について伝える記事も出ているほど 。

そういう意味では、日本のスーパー戦隊シリーズ好きなファンの方々はもちろん、メディアや小売業界関係者さんや、グローバルにご活躍されている日本人の皆さんは一度見ておいたほうが良い映画かもしれません。（日本の公開は7月から）。


公式予告編〔ご参考〕
・http://www.powerrangers.movie/：公式サイト

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