じゃーん。こちらのマラソン大会で完走するともらえるメダルがこんなにいっぱい。そう、フルマラソンやハーフマラソンだと、結構、大きくてカッコいいメダルもらえるんですよー。日本にいた頃、長距離走なんて何より苦手で大嫌いだったのに(笑)、走るだけが目的じゃないNYの「市民マラソン文化」にすっかり魅了されてしまいました:)
でも、1つ、2つならともかく数が増えてくると、別にアスリートじゃありませんから全部のメダル飾るのも変ですし、どうしよう?とお悩みの方に朗報を1つ。
そういうメダルは、
難病と闘うちびっ子達にプレゼントするのはいかがでしょう? 彼らはマラソン大会には出れないかもしれませんが、でも、きっと今この瞬間も、病気に負けず生き抜くという彼ら自身のレースを戦っているわけですし。
アメリカには、ハーフマラソン以上の距離のランニングのレース、トライアスロンなど、個人がもらったメダルを勇気の象徴として病院で闘病中の子ども達に届ける
Medals4Mettle (メダル4メテル) というNPO団体があるんです。"Mettle"、つまり「気迫、精神、勇気」のためのメダルという意味。
2003年にSteven Isenbergさんというお医者さんが、末期癌で入院していた同僚( Les Taylorさん)をシカゴ・マラソン完走直後にお見舞いに訪れた際、かける言葉が見つからず
「このメダルをあげるよ。君の方がボクが今走ってきたものよりずっと困難なマラソンを走っているんだから」
(I want you to have this. You are running a much more difficult marathon than the one I completed.)
と手渡したことがその起源。残念ながら同僚のTaylorさんはお亡くなりになられたのですが、Isenbergさんは、息を引き取る前のTaylorさんから、そのメダルにどんなに励まされ、勇気付けられ、心の支えになったのか等々感謝の言葉を伝えられて、Medals4Mettleを立ち上げることにしたそうです。
大人でもそんなに感謝されるんですから、ちびっ子達ならよりいっそう喜ぶでしょう。また、Isenbergさんは、闘病中の患者にメダルをプレゼントすると症状の改善に一定の効果があるということを科学的な調査・研究でも明らかにしています。さすがお医者さん。そんなわけで、アメリカでは、このMedals4Mettleの活動は
各地に事務局ができたり、著名人の方々もご協力されニュースになったりしてますが、さて日本では??? 一応、大阪に
窓口があるみたいですけど、あまり知られてないのでしょうか?
著名人の方々もご協力されニュースになったりしてます
ニューヨークの市民マラソン文化が垣間見れる
ニューヨーク・シティ・マラソンのゴール前風景
〔ご参考〕
・http://medals4mettle.org:公式
2007年にはじまった「東京マラソン」もすっかり定着。ランナーだけでなくボランティアとして参加を希望される方々も沢山いらっしゃるようですし、そろそろこういう感じのマラソン関連の社会貢献活動も注目を集める頃かもしれませんね。あなたや、あなたの身近にいるランナーさんが持ってるそのメダルで、病院の子ども達を応援できるかもしれません。病気に勝ってそのメダルを一生の宝物にする子だっているかもしれません。別にアメリカまで送らなくても、日本国内の子ども病院とかで類似の活動はじめても良いですよね。
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