ユニオン・スクエア駅構内の壁に無数に貼られたポストイット。その1枚1枚にはニューヨーカーたちの手書きのメッセージが書かれています。これ、なんだと思いますか?アート・・・なんですけど単なるアートじゃないんです。答えは、「サブウェイ・セラピー」(Subway Therapy)!!!
「サブウェイ・セラピー」とは、NY在住のストリート・アーティストのマシュー・チャベス(Matthew Chavez)さんが地下鉄の駅構内で始めたご活動。
セラピストっぽい風貌で行き交う人々に「ポストイットに自分を表現してください」(Express yourself)と話しかけ、みんなに自由に自己表現してもらうという感じ。セラピーという名のとおり、言葉にすることや、また、そうした誰かのメッセージを読むことで癒しになったらというチャベスさんの想いが込められています。
最初はユニオン・スクエア駅構内の一部だったものが、11月の次期米大統領選の結果を受けて、一気に増幅。駅構内のありとあらゆるところに広がっていきました。
12月16日にはクオモ州知事がこの「サブウェイ・セラピー」を保存すると
発表。ニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティ(New-York Historical Societ)とMTA(NY交通局)協力のもとアート作品として保存されることになりました。またそれに伴い、1月20日の大統領就任式の日まで、ニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティの正面入り口のガラス壁でもポストイットにメッセージを書いて貼れるようになっています。
「Love」の文字やハートマークがたくさん
The only magic still believe in is LOVE!
(今でも信じてる魔法が愛だ!)壁一面のポストイット新たに貼っていく人々読み入っていますThrow happiness around like confetti
(紙吹雪のように幸せをまこう)
〔ご参考〕
・
http://www.subwaytherapy.com/:公式
チャベスさんがサブウェイ・セラピーを始めたのは、実は、2016年春頃。はじめの頃は、椅子とテーブルを駅構内や公園などに用意してチャベスさんとお話するというスタイル。それが、次期米大統領選の結果に大きな衝撃を受けたニューヨーカーたちが想いを吐き出す場が必要と感じ、駅構内にポストイットとペンを持ちこんだのだそうです。実際に書かれたメッセージは悲しみや悔しさも多いのですが、愛の表現はそれらを超えるほど。元気づけられます。なお、このサブウェイ・セラピーをまとめた本は2017年秋に出版予定とのこと
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