先日、アートやファッションも集うNYの新たなクリエイティブ空間の
「キャデラックハウス」(Cadillac House)の周辺は、実は、Sohoではなくて新たに再開発の進む
ハドソン・スクエアというエリアです・・・とご紹介しましたが、そのハドソン・スクエア内の一角で「やってきます:新しい公園が」(Coming soon:A new park)と書かれた看板を見かけました。わぁー、ニューヨークっぽい。
この看板は、NY市じゃなくて、
Hudson Square Connectionという2009年設立のこのエリアの商工会議所的な団体が出してるもの。
以前からお伝えしてますが、ニューヨークには、タイムズ・スクエア周辺の
Times Square Alliance、グランドセントラル駅周辺の
Grand Central Partnership、34丁目のメイシーズ周辺の
34th Street Partnership、23丁目のフラットアイアン・ビル周辺の
Flatiron 23rd Street Partnership、ユニオン・スクエアの
Union Square Partnership、ロウワー・イースト・サイドの
Lower East Side Partnership等々と、各エリアに地域活性化を目的にした民間NPOとか商工会議所的な団体がいくつもあって、政府に頼らず民間主導で地域の発展に貢献してるんです。
このハドソン・スクエアにもその手の民間団体が2009年にできて、本腰入れて都市再開発や地域活性化が進められるようになったみたい?
また、ニューヨークで、改めて都市再開発や地域活性化が進められることになったとき、まず最初に行われるのは、その地域の住民や働いている方々の意見を取り入れた地元の公園やパブリックスペースのリノベーションや、完全に新たな公園の建設。
いきなり、商業施設とか何かしらの箱モノを作っても人がやってこないと意味ありません。だから、まずは緑を増やしたり、公園作りからはじめようって発想なんです。
当然、Hudson Square Connectionでも、「近所の美化」(Neighborhood Beautification)は重要な目的の1つ。
まずは、みんなが気軽に自由に楽しめる公園とかパブリック・スペースをこしらえて、そこに多種多様、様々な人々が集まり、個人レベルも含め民間主導でいろいろなイベントが開催されるようになっていくと、自然にその周りに商業施設も増えて周辺エリア全体も活性化されていく・・・みたいな展開が、あっちこっちで見られます。
新しい公園の開発情報1970年代から手付かずになってるスペースを再開発今後、植樹や新たな椅子などが設置予定ハドソン・スクエアの他の場所にも公園がNYの都市再開発は公園からSOHO中心部方面へ・・・〔ご参考〕
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www.hudsonsquarebid.org/:Hudson Square Connection公式
エリア毎のこの手の民間NPOや商工会議所的な団体のほかに、今のニューヨークには、アート、ダンス、音楽、児童教育など等多種多様、様々なジャンルの活動を支援する民間NPO団体も沢山ありまして、それらが協力しあって新たに何かをはじめるケースもいっぱい。冒頭の看板のようなものは、何も知らないとうっかり見過ごしてしまいがちですが、実は、近年のニューヨークの魅力の根幹に関わるひじょーに重要な象徴的な存在と言えるでしょう。
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