前回に続いて、チェルシーのギャラリー街から・・・。25丁目沿いに、2つのギャラリー(510 West、534 West)を持ち、3つ目の新しいギャラリーも建設中(540 West、2018年完成予定)っていう地元ニューヨークじゃかなり有名な
Pace Gallery。3つ目ができるまで、最近(今年に入ってから?)、24丁目沿い(537 West)に
一時的なギャラリーを出したとの情報を思い出し、外から中は見えないんですけど立ち寄ってみることに・・・。
すると、やっていたのは、コンテンポラリー・アーティスト、ティム・ホーキンソン(Tim Hawkinson)さんの
個展。
主に、ガラクタになった日用品などを使い(エコでもあるんですね)、ワケわかんない機械仕掛けのスカルプチャー作品とか、不思議の国のアリスのようなファンタジックな世界観でお馴染みの芸術家さん。こういう一見、ワケの分からないコンテンポラリー・アート作品って、その作家さんの価値観とか目の付けどころ次第で、ポジティブに創造性を刺激される居心地良いものになったり、ただただ暗いダークなものになったり、ガラリと雰囲気変わるんですけど、ティム・ホーキンソンさんのはちょうどいい感じ。
一時的なギャラリーでも新たにオープンしたってことでPaceも力を入れてる印象。そう言えば、ティム・ホーキンソンさんの独特の作風は、日本のファッション・デザイナーさんの間でも人気があるようで、日本でも、「ISSEY MIYAKE」の
三宅一生さんによるディレクションで作品展が開催されたことがあるみたいですね。
以下、ごく一部ですが現場の様子をご参考まで。
これ何だろう・・・、ジーンズのヒザ?
Skinned Knee (2009)帆舟がぐるっとつながって円に・・・地球ってこと?
H.M.S.O. (1995)歴史の教科書にも載ってる古代ギリシア彫像「ラオコーン像」
(Laocoon and His Sons)を、コンテンポラリー・アーティストの
ティム・ホーキンソンさんが作るとこうなります(笑)
アート好きの方々の間では「確かによく似てる」と話題
laocoon (2004)
薬棚の中にある日用品で世界の国々の「時間」を表した
Like World Clock (2012)
直訳すると「世界時計のようなもの」
日本の朝7時とか、NYの夜10時とか並べて見てみたいかも
右の椅子、気になりますよね椅子になったティム・ホーキンソンさん(笑)が延々とサインを書く
・・・という彼の代表的な機械仕掛けの作品
Signature (1993)この椅子、ずーっと自動でサイン書いてるんですけど、
こういうのは動画で見た方が分かりやすいってことで、
以下、1分程度ですが動画もどうぞ。
〔ご参考〕
・
www.pacegallery.com:公式
このPace Galleryの一時的なギャラリーは、昨年夏までHasted Kraeutler Galleryというギャラリーが入っていた建物で、いわゆる居抜き物件みたいです。チェルシーのギャラリー街の中では、かなり良い立地の方だと思いますが、財務の不正が発覚して急に閉まることになったという特殊な背景がありまして、Paceにとっては棚ボタっぽい感じなのかも。
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。
「人気blogランキング」