突然の大ニュース。日産自動車が、第三者割当増資を引き受ける形で約2000億円を投じ三菱自動車株3割超を取得し、事実上の傘下に!!! 燃費データ不正問題(falsified fuel-economy rating scandal)が明るみになり、過去25年もデータを改ざんしていたことや、三菱自の全車種に同様の不正が及んでるのでは?と疑惑が広がる中、救世主登場って感じでアメリカでもニュースに。
実は、日産は、昨年、アメリカでは市場シェアでホンダを抜いてイケイケという感じ。今年3月にニューヨークで開催された国際オートショーに、日産社長兼CEOで、フランスのルノーの会長兼CEOでもあるカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)さんが登場し、VIP向けのイベントで基調講演や質疑応答されてたんです。
実際、その現場にいて
このブログでもご紹介してますが、ゴーンさんは、めちゃめちゃ合理的、現実的かつビジョナリー。
「アメリカ経済の先行きに悲観論が多いけどど思います?」
みたいなこと聞かれて、次のようにスラスラと応えてました(
メルマガ186号に、その基調講演と質疑応答の英語と日本語訳まとめてますので、ご興味のある方はどうぞ):
「そう言ってりゃ居心地がいいんですよ。みんなが低く見てます。過小評価している。実際には、この業界は、全体として、かつてなかったほど健全です。財務諸表を見れば、利益率、投資収益率、今、業界は非常によい状況ですよ。金利は低い、資材も安い、原油も安い状況になってる。そうでしょう、こんなの好ましい環境以外に他ならない・・・。あ、そりゃもちろん、競争は激しいですよ。でも、そんなの当たり前です。だから、この環境が2016年も続けば、今年は自動車業界にとって素晴らしい年になると私は賭けますよ。」
もうゴーンさんて、ずーっとこんな調子で、時折、ユーモアなども織り交ぜ会場を爆笑させながら、ポジティブなビジョンやアイデアを熱く語られるんですよ。
そりゃ、こんなゴーンさんみたいな方が手を差し伸べてくれたら、三菱自動車の役員の方々も「それじゃぁ、お世話になりますか・・・」って早々に決断しちゃうのも不思議じゃない気がします。
以下、今年のオートショーでのゴーンさんの講演&質疑応答の動画をご参考まで。
〔関連過去ログ〕
・
NYオートショー、カルロス・ゴーン神の講演&質疑応答(動画付)[2016-03-27]
それにしても、これで三菱自動車まで再生させたら、ゴーンさんって、本当に経営の神様のような存在になっちゃいますね(いや、もう十分なってますけどね)。日本のマスコミの方々は、もっとゴーンさんのご発言とか動向とか取り上げて報道した方が良いというか、やらないのもったいないと思うんですけど、やっぱり会話が英語になるのでなかなか難しいのでしょうかね。ゴーンさんの考え方とかから、学べることいっぱいあると思うんですけど。
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