ある地域や国の社会情勢や消費市場の動向などを考えたり予測するうえで、地味に結構重要になってくる要素の1つが、
テレビの視聴状況・・・。映画・テレビ産業が強大なアメリカでは特にそう。そんなアメリカのテレビ番組の視聴者数ランキングに異例の事態が!!! なんと
2/8-14、
2/15-21の2週続けて地上波で放送された番組の視聴者数(broadcast shows in viewers)ランキングの1位から10位までトップ10すべての番組が、CBSに!!!
その前週の
2/1-7もトップ10中7番組がCBSだったり、もともとCBSは長年に渡ってアメリカのテレビ業界では視聴状況年間トップを維持し続け「王者CBS」と呼ばれているんですけど、週間視聴者数ランキングのトップ10すべてを独占するのは極めて異例。
2005年に、視聴率調査会社のニールセン(Nielsen)が、米国内ですっかり一般化したタイムシフト視聴に対応するために、視聴率調査方式を変更してからは
初の出来事なのだとか。
ちなみに、アメリカではDVR(digital video recorder)やVOD(Video on Demand)が普及しまくった結果、テレビ番組の放送時間に合わせて視聴する視聴者の視聴動向データはもはや実際の視聴動向を反映しなくなったということで、この2005年のニールセンの調査方式変更以降、その番組の放送時間(Live)だけでなく、録画した番組をその日のうち(Live + same-day)、その日から3日間(Live +3)、その日から7日間(Live +7)の視聴動向データを発表するようになってます。
しかも、Live +3やLive +7など、放送後ある程度の日時が経った時点での視聴動向データをより重視するようになってきている傾向がありまして、昨年2015年11月には、アメリカ4大ネットワーク局のFOXが「もうLiveとか、Live + same-dayの視聴動向データはうちから発表するのやーめた」と発表して
専門情報サイト、
エンタメ系、
一般紙などでニュースに。
また、この流れと合わせて、単にテレビ番組の視聴動向だけでなく、マルチ・プラットフォーム(multi-platform)など呼ばれるTwitterやFacebookほか各種SNS上でのテレビ番組に関連した話題の拡散動向を含めた計測手法も新たに開発され、取り入れられ、重視される傾向になってます。
すでにニールセンの"
Nielsen Twitter TV Ratings"は有名で、すでにインターネット上でも週刊(
Weekly)、日刊(
Daily)のデータを公開中・・・。
それでCBSが、2週続けて週間視聴者数ランキングのトップ10すべてを独占した理由は? ツイッターが最新の視聴率調査に組み込まれてるということは何を意味するのか? さらに広い視野から、これらの現象から今アメリカで何が起こっていると言えるのか?・・・などなどにつきましては、また長くなるので、後日、
メルマガの方で書かかせて頂きますねー。
Nielsen Twitter TV Ratingsのスクリーン・ショット〔ご参考〕
・
www.nielsen.com/us/en/top10s.html:ニールセンTop10
・
www.nielsensocial.com/nielsentwittertvratings/weekly/:ニールセンTwitter TV Ratings
そう言えば、最近、2月18日にTwitter Japanが日本国内のユーザー数を初めて公表してニュースになってましたね。2015年12月時点で、1カ月間にTwitterにログインした日本の月間アクティブユーザー数は3500万人。世界全体だと3億2000万人なので世界の約1割が日本国内からとのこと。単純計算で日本人のうち4人に1人がTwitterユーザー。また、日本法人ができた2011年3月(670万人)からこの5年弱の間に5.2倍に増加し、2015年12月時点の増加率は日本が世界トップなのだそうです。そのうち日本版のTwitter TV Ratingsみたいなものもできるかもしれませんね。
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