街角で見かけたバスの車体のラッピング広告。大柄な女性モデルさんたちの写真に”#PlusIsEqual”の文字。1904年から続くプラスサイズの老舗ファッション・ブランド(2012に買収され現在の親会社は Ascena Retail Group)、レイン・ブライアント(Lane Bryant)のもの。10月に『
「プラスサイズ」モデルの革命が進行中?!・・・ 』とお伝えしましたが、これは、まさにそのトレンドを象徴するキャンペーンの1つ。
今年は、9月に開催されたニューヨーク・ファッション・ウィーク(日本ではNYコレクションと呼ばれる新作デザインの発表会)に、
史上初めてプラスサイズのファッションショー も登場。それにあわせて、9月14日、タイムズ・スクエアでこのレイン・ブライアントは
#PlusIsEqualの大規模なキャンペーン も。
たぶん、日本では殆ど報じられていないと思いますが、アメリカ、特にファッション業界の最先端を行くニューヨークでは、女性の体型や美意識に関する意識革命が進行中。
レイン・ブライアントの#PlusIsEqual公式サイトに掲載された
データ によると、14~34号の洋服サイズの女性のうち65%もの方々がファッション業界が彼女たちのニーズを無視していると感じ、プラス・サイズの女性の大多数、なんと92%もの方々が、彼女たちのような体型の女性をメディアが公平に扱っていないと感じているのだとか。まぁ、そりゃそうでしょう。プラスサイズじゃない普通の女性だって、モデルさん並に痩せる女性はあまりいませんからね。また、この他にも「65%もの米国の女性消費者がプラスサイズの洋服を購入する」(
Retailers Are Rethinking Plus-Size Fashion 、11月5日付ブルームバーグ・ビジネスウィーク)といったデータも明らかに・・・。
このような背景から、消費者の間はもちろん業界内でも『ホッソイ体型の痩せてるモデルさんばっかりっておかしくない?』、『それって本当の美しさなの?』、『大きな商機を見過ごしてないか?』といった声が、急速に広まってるんです。
10月 にお伝えしたとおり、ニューヨークで活躍するプラス・サイズ・モデルさんたちやファッション業界関係者の方々に密着したドキュメンタリー映画、『Straight/Curve』の制作も進行中。
その中に登場するモデルさん、カメラマンさん、雑誌編集者さん、モデル事務所の経営者などの方々が口々に「ニューヨークには多種多様の美しさがある・・・」とか、「ボクはこれをムーブメントとは呼ばない。『進化』と呼ぶよ・・・」などと真剣に語っておりまして、実に、ニューヨークらしいと言いますか、興味深い現象だなぁと思います。
以下、ご参考まで。
#PlusIsEqual
VIDEO
#PlusIsEqual from Lane Bryant
キャンペーン紹介の公式ビデオ〔ご参考〕
・
http://plusisequal.com/ :#PlusIsEqual公式
・
www.lanebryant.com :Lane Bryant公式
【関連過去ログ】
・
NYで「プラスサイズ」モデルの革命が進行中?! 本当の女性の美しさとは・・・ [2015-10-14]
レイン・ブライアントは、この#PlusIsEqualキャンペーンの前、今年の春頃、#ImNoAngel (私は、下着ブランドのビクトリア・シークレットのエンジェルと呼ばれる専属モデルさんたち とは違う、No Angelだという意味)というキャンペーンを展開してましたが、そういう批判的なものより今回のEqual、つまり公平・平等を求める感じの前向きな主旨の方がより波及効果も出そうで良いと思います。あと、レイン・ブライアントの親会社のAscena Retail Group が今夏、Ann TaylorとAnn Taylor Loftを20億ドルで買収 してるのも興味深いです。
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