

ニューヨークでは、2008年以降、車道を潰して
市内各所の
あちこちに
続々と自転車専用道路(バイククレーン)や
パブリック・スペースが作られ、2009年には、
タイムズ・スクエアのブロードウェイが常設の歩行者天国に・・・。最近は、そうやって、もともと車道だった場所を転用して作られたスペースに、わりと結構、本格的な飲食店が出店するようになりました。

通常、ニューヨークでは野外での飲酒は法律で禁じられてますが、こうしたお店の中には、特別にビールやワインが飲めるエリアが用意されているものも!!
写真は、クリスマス前のホリデー・フェアなどこの手の野外イベント運営に実績のあるUrban Spaceが、ミッドタウンのブロードウェイ沿い、41丁目以南数ブロックに渡るGarment District で、9/21~10/24の一ヶ月間開催していたフード・フェア(
Urban Space Garment District)の様子。
こうしたことが可能になると、いくつも良い影響が出てきます。
例えば、ニューヨーク市が公共のスペースから収入(賃料など)を得られるようになること。日本では、公園やパブリック・スペースは、税金を使う対象にすぎませんが、ニューヨークでは収益を生み出す場になっているということです。
また、普通のレストラン用の不動産物件の賃料が高等したマンハッタンで、新たに飲食業をはじめようという方々にとって、こうしたお店はチャンスの場になるでしょう。いわば、飲食業関連ベンチャー・ビジネスのインキュベーション・センター的な存在にもなっている、ということです。

飲食業関連ベンチャー・ビジネスのインキュベーション・センター的な存在・・・と言えば、もう1つ、極めて重要な最新トレンドがあります。
メルマガの方で半年くらい前に詳しく書いて、このブログで書くの忘れてましたが、ここ5年ほどの間、ニューヨークでは、新しいタイプの個性的な『フード・コート』(フード・ホールとも呼ばれてます)が7つも続々と作られ話題に。さらに増えるとの報道も。
今年5月のAM New Yorkにも、”
Food halls: The 'big' thing in NYC dining”との記事が。
フード・コートと言っても、よくあるファースト・フード店の集まったアメリカにありがちな、しょぼいアレではありません。
ゴッサム・ウェスト・マーケットや、
イータリーや、
ガンズボート・マーケットや、
シティ・キッチンなどなど、良質な飲食店を集めた一種の「食のテーマパーク」的な雰囲気の新しいタイプのものでして、賃料高騰の影響でレストランを出店しにくくなった方々のためインキュベーション・センター的な存在にもなってます。
あともう1つ、フード・トラックも・・・ですけど、長くなるのでまた機会を改めて。以下、Urban Space Garment Districtの現場の様子をご参考まで。
ビールやワインを飲めるエリア
(Beer and Wine Area)も登場
場所が場所だけに、日中、かなりの賑わいです
もともと車道(ブロードウェイ)だったとは思えません
わりと結構、本格的なお店多し
本気で頑張ってるいい感じの料理人さんもあちこちに
またあまり知られていない新たな美味しいものいっぱい
飲食業関連ベンチャーのインキュベーション・センター
みたいな感じの場所になってます〔ご参考〕
・
http://urbanspacenyc.com/our-markets/garment-district/:公式
もちろん、独自に店舗を出店された新しいレストランの中からも新たに注目を集める人気店は出てきますが、賃料その他諸々諸経費がかかる分、ハードルが高くなり、それをクリアしてお店を出せるところとなると、結局、ある程度、似たり寄ったりになっちゃうんです。まぁ、もちろんケース・バイ・ケースですけど・・・。そんなわけで、今のニューヨークで、ユニークな個性や独創性が輝く、ダイヤの原石みたいなお店探すなら、フード・コートやフード・フェアがホット・スポット、という感じです。
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