
前回の続きで、ミッドタウンの5番街にあるアップル・ストア周りの噴水広場から。この辺りは、いわゆる「ニューヨークの5番街」という場所柄、お洒落なファッションの方々を頻繁に見かけるのですが、噴水広場の奥の方に、ピンクや水色の可愛いらしいドレス姿におめかしした、一際、目をひく幼い女の子たち数名とそのお母さんらしき方が・・・。パッと見た目が華やかで、ハッピー・ファミリーっぽいのですが、なにやら女の子たちがダダをこねている様子。

でも、お母さんは少しも怒るような素振りは見せず、娘たちをじっと見つめ、とても優しく何かを説明、あるいは説得してる雰囲気。
真剣な表情で、お母さんの顔をじっと見つめる女の子達・・・。
まるでドラマの深刻なシーンみたい。いったい何があったのでしょう?
たぶん、この女の子達は、先月15日に閉店してしまった
FAOシュワルツ(FAO Schwarz、NYどころか北米最古という145年の歴史を持つ老舗の玩具屋さん)に遊びに来たんじゃないかなと思います。閉店した、ということを知らずに・・・。彼女達のいる場所は、ちょうどFAOシュワルツの正面入口前。
お人形さんのコーナーやBig Piano等など、一日たっぷり遊べるほどいろいろな玩具いっぱいの巨大なFAOシュワルツは、幼い女の子にとってはまさに夢の国。せっかくだからとドレス姿におめかししてやってきたら、なんとお店は閉店。もうそこに夢の国はありません・・・。悲しすぎる結末。幼い子ども達にとっては、さぞかし大きなショックでしょう。よく見ると、泣き出しそうな表情の子も・・・。
これ、お母さん、なんて説得したのでしょうね。
もしかすると「お母さんも子どもの頃から通っていたFAOシュワルツが無くなってしまって悲しいわ・・・」みたいな感じとか? 145年続いた老舗ですから。よく見ると、お母さんだってキティちゃんのバッグ持って、娘達とFAOシュワルツを楽しもうって雰囲気満点ですしね。そんなお母さんの本気の悲しみが伝わったのか、次第に女の子たちもおとなしくなり、前へと歩き出していきました。ほんの一瞬の出来事ですけど、なんとなく、人生を感じさせるワンシーン。
大ショック
お母さんのお話を真剣な表情で聞く女の子達
そして、前へと歩き出す〔ご参考〕
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FAO Schwarz:FAOシュワルツ過去ログまとめタグ
ものすごーく楽しみにしていたのに期待通りならない、とても切なくほろ苦い体験って、皆さんも、子どもの頃に何かしらご経験してると思います。そういう時、このお母さんのように真剣に子ども達と向かい合って語りかけてくれる大人が身近にいると、そんなショッキングな出来事も成長の機会になる・・・のかも? ほんの一瞬の様子でしたが、ちょっといろいろ考えさせられました。
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