
前回の続きで、先週末、ニューヨークで開催されたゲイ・パレードの様子から・・・。"love has no labels"(愛にラベルなんてない)と書かれた透明のボードを掲げるチビッ子。少し照れてた素振りで、とてもキュート。「へぇー、ゲイ・パレードにこんなチビッ子も参加してるんだ」と思った皆さん、そうなんです。ニューヨークのゲイ・パレードには幼い子ども達も、結構、たくさん参加してるんです。

なぜなら、『性同一性障害』(性の自己意識と生物学的性別が一致しない病状)は、子どもにだってありえるから。
いや、むしろ、同性愛者の多くは子どもの頃からだったりしますし、何かと悩み事を抱える「思春期」の子ども達の方が『性同一性障害』による悩みや苦しみは、大人の何倍も・・・いや何十倍、何百倍も深刻でしょうからね。そもそも「思春期」の子たちや、「思春期」のお子さんを持つご両親って、『性同一性障害』抜きでも、いじめの問題など場合によってはもう十分に命がけだったりしますし。
とてもツライのに相談できるちゃんとした大人が身近にいないと、子ども達の非行や引きこもり、最悪、自殺の原因になることだってぜんぜん珍しくないでしょうから、だから、ニューヨークには、そんな子ども達やその家族を支えたり、守るための組織や団体が沢山あるというワケ。うーむ。
そのへん、日本では、実際、どうなってるのでしょう?
男の子なのに男の子、あるいは女の子なのに女の子のことが好きになってしまう子ども達や、そうしたお子さんをお持ちのご両親が、気軽に相談できる身近な組織や団体って、日本にどのくらい存在するのでしょうか?
"love has no labels"と真剣に語ってくれる方は?
男性と女性の両方の感性をあわせ持つことは、一種の個性、長所ですらあり、むしろそんな感性を持っているからこそ大人になってから大活躍できる場(特にクリエイティブなお仕事)はいっぱいあるんだよ・・・などなどと、ちゃんと真面目にお話してくれる方ってどのくらいいるのでしょうね。
よくよく考えてみると、とても重要なことなのに、日本の場合、あまり聞いたことないかも?
上述のような背景から、以下、実際にどれだけ多くの子ども達がゲイ・パレードに参加しているかが、よく分かりそうな関連写真をご参考まで。
"Pride is for kids, too."
Empowering families with gender nonconforming
children and toransgender youth.
"Pride is for kids, too."Tシャツ姿のチビッ子たちも
"Pride is for kids, too."の山車
幅広い根代の子ども達が参加
同性愛者ご本人ではなく支援するチビッ子も多い様子
=それだけ『性同一性障害』への理解が広まってるということ
別の参加団体にも子どもや若者いっぱい
これもそう
”Celebrate Diversity”(多様性を祝おう)と書かれた山車で、
子ども達が日常生活の大半を過ごす学校から
United Federation of Teachers(学校の教職員組合?)
"I love my trans gender child"(性同一性障害を持つ我が子を愛しています)
との手作りプラカードを掲げてた幸せそうなご家族
なんか涙出そうになりました
まるで、老若男女、多種多様の人々が同性愛者の方へ
「あなたは一人じゃないよ」と語りかけてるような雰囲気
そう、ここは移民が築いた街、ニューヨーク
自由の国、アメリカ〔ご参考〕
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http://www.nycpride.org:NYC Pride's Official Site | Gay Pride in New York City
【ゲイ・パレード関連ログ】
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NYのプライド・パレード 2009 Annual Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender PRIDE March[2009-06-30]
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NYのゲイ・プライド・パレード2012(動画付)[2012-06-27]
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NYのゲイ・プライド・パレード2015(最高裁が全州で同性婚認める判断を下した2日後)[2015-06-30]
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NYのゲイ・プライド・パレードに子ども達もいっぱい参加してる理由[2015-06-30]
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今や、あらゆる企業が参加するNYのゲイ・プライド・パレード[2015-07-01]
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