前回の続きで、新感覚小売店、ストーリー(Story)から・・・。今、アメリカで日本文化の影響を受けた製品や日本製の品々が、どれだけ「クリエイティブ」なものとして受け止められているかを強烈に体感できる場面に遭遇。ただ今、「クリエイティビティ」編のストーリーの店内数箇所に、なんと日本製の品々のコーナーが!!! 展示のアクセントに"
WA: The Essence of Japanese Design"(Stefania Piotti著)なんて本も。
「WA」とは、もちろん「和」のこと。和風がウケてる。よく見ると、今回の企画に選ばれた品々は、どれも伝統的な工芸品っぽく、秀逸な『純和風』なデザインが印象的。
しかも、今回の企画は、日本のトヨタさんが後援する「
LEXUS DESIGN AWARD 2015」とのコラボで、「
the Crafted for Lexus」コレクションの品々の一部がやってきたのかな・・・などと思ったら(実際、"
Exclusively available in the U.S. at STORY, the range represents a physical expression of Lexus' design-driven philosophy"等と書かれたPOPも出てました)、どうやらそれだけじゃないみたい。
以前、クリスマス・シーズンにグランド・セントラル・ターミナル内で開催されていたホリデー・マーケットに出ていたお店で見かけた、日本製の
備長炭(Binchotan)タオルや歯ブラシとかも。おぉー。まぁ、でも、どれも根本的に『純和風』テイストなのには変わりないんですけど。たぶん、このお店のキュレーターさんが独自にセレクトしたのでしょう。
『クリエイティビティ』=『日本製』(しかも純和風テイスト)という発想。
日本の伝統的な工芸品などのグローバル展開を考える際、様々な面から非常に参考になりそうな事例。この現場に知恵やアイデアが詰まってる感じ。日本の伝統工芸品などの業界関係者さんはもちろん、こちらの日系企業や政府機関でマーケティングとかブランディングを担当されてる方々も必見でしょうね。
the Crafted for Lexusコレクションの一部がきてます純和風テイスト
Tamaki NiimeのShawlNijiyuraのMulti cloth
左から:ONE KILNのCoffee DripperやCup、
Sphelar PowerのHandy light、SyuRoのKey tray
本格的なお寿司の料理本や日本文化の紹介本もCrafted for Lexusコレクション以外にも日本の品々が・・・以前も見かけた備長炭(Binchotan)タオルや歯ブラシ壁にLEXUS DESIGN AWARD 2015入賞作品の1つ、
"Yamaori Taniori Tent"の説明がどーん〔ご参考〕
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http://thisisstory.com/stories/creativity/:公式
【ストーリーのCreativity編】
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NYの新感覚小売店、ストーリー(Story)が、ついに「クリエイティビティ」編?!
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ストーリー「クリエイティビティ」編の子ども向けコーナー
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今、NYでは「純和風」テイストがクリエイティブ?!
伝統工芸品に限らず、ほとんど全ての日本製のモノやサービスを海外で販売しよう(または日本国内にいて海外からお客さんを呼び込もう=日本国内でのグローバル化に対応しよう)と思ったら、既存の市場規模がどの程度あるのか・・・を調べる(=思考停止状態で売れ筋に群がる)よりも、そこで新たなマーケットを生み出し、育むには、どのようなコンテクストでどんな意味付けや価値の創造ができるのか?(=そのモノやサービスの特徴、オリジナリティ、ビジョンなど等の捉え方)やら、それをどんな手法で海外の方々に伝えるか?(=相手の文化や価値観に応じた伝え方)などの方が、ずっと、ずっーと重要になってきますよ・・・ということを示す貴重な具体例の1つ。
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