

アメリカの政治関連報道で最も権威あるワシントン・ポストに"
It’s fine to be gay on Japanese TV — if you’re outlandish and outrageous"という、なかなか珍しい切り口の記事(3月25日付)を発見。この度、成立した渋谷区の「同性パートナー条例」に関連して取り上げたようですが、冒頭から、メイク中のかっこいい感じのミッツ・マングローブさんの写真入りで、マツコ・デラックスさんの日本での人気ぶりなどもかなり詳しく紹介する内容。

また、お二人がレギュラー出演されているTokyoMXテレビの話題の番組、
『5時に夢中!』を"Crazy About 5 p.m."と英訳。「~に夢中」は英語で"(I'm)Crazy About~"なので、まぁ、直訳なのですけど、自由奔放でクレイジーな番組として有名ですので、なんか掛詞っぽいというか、妙にしっくりきます。
さて、それでこの記事では、最近、日本のテレビではマツコさんを見ない夜はないくらいの人気で、トヨタさんやNTTさんなど大手企業のCMにも登場するようになっていると伝える一方、日本の人口の5%ほどいると考えられている同性愛者(LGBT)の方々の多くは、差別を受けることを恐れて自分が同性愛者であることを秘密にしていると指摘。大阪の性的マイノリティ支援のNPO団体「
虹色ダイバーシティ」の村木真紀さんによりますと、「例えば、髪が長すぎるのは職場規定に反するなどの間接的な理由で、上司からいじめられたり解雇される」ケースもあり、同性愛者であることを自分の家族にすら告白できてる人はたったの10%しかいなくて、職場でもとなるともっと少ないのだとか・・・。
このような背景から、冒頭の抜粋記事にも"in Japan, a country not exactly known for being an easy place to be gay."と書かれてるのでしょう。うーむ。実は「
アメリカ以上に同性婚に寛容な日本」を示すデータもあったりしますが、まだまだということなのでしょうね。

でも、そんな日本の状況をマツコさんのような方々が、今、変えるかもしれない・・・というのが、このワシントン・ポストの記事の考察。
そう考える1つの要因として、「5時に夢中!」の収録スタジオの窓の外にマツコさんのファンが集まっている様子など、仕事を休んでまでやってきたファンなどへのインタビューなども含め、マツコ・デラックスさんの日本での人気ぶりを、芸能ゴシップ誌ではない(むしろその対極に位置する)ワシントン・ポストが、かーなり詳しく紹介しているのは、実に興味深いと思います。
補足までに付け加えますと、アメリカでは、男女両方の気持ちや感性や感覚を理解できる同性愛者の方々は、それだけ幅広いタイプの人々の気持ちが分かったり、普通の人とは違った鋭い感性を持ち合わせているということで、学歴、平均所得、消費力、社会的影響力などなどの統計調査において、普通の男性や女性よりもかなり高い水準にあることがすでに明らかにされてます。
まぁ、だから、
2011年にNY州で同性婚が合法化(アメリカでは州ごとに法律が異なり、当時、NYは同性婚を合法化した6番目の州でした)してから、わずか数年のうちに35もの州が続々と同性婚を合法化してるんです。あまり日本では報じられてないかもしれませんけどね。これについては
メルマガ(Vol.127)で書いた内容の一部抜粋がまぐまぐのニュースの方にも転載されてますので、以下、ご参考まで。
〔ご参考〕
・
【同性婚】アメリカで合法化されたのは35州! NY市の経済効果は311億円[2015年2月19日 Mag 2 News]
たぶん日本でも、男女両方の感性を理解できる極めて優秀な同性愛者や同性愛者っぽい方々は、結構、いろんな分野に沢山いらっしゃるような気がしますが、いかがでしょう? あと、同性愛者の方々に寛容な地域には、同性愛者じゃない普通の方々につきましても、比較的、柔軟な発想や感性を持つ優れた人材が集まって、地域が活性化されたり、新しいビジネスや社会の仕組みが生みだされたり、経済効果がもたらされるという説もあります。例えば、まさにニューヨークがそんな感じですよね。
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