前回までの「Hello from Japan!」ついでに、子ども博物館の近くにある地元NYの小さな独立系本屋さん、「ブック・カルチャー」(Book Culture)の支店へ。ここは、
『電子書籍時代にNYでは街角の小さな本屋さんの人気が上昇・・・』とお伝えした2010年頃、その代表例の1つとして
地元メディアに取り上げられた本屋さん。あれから約5年・・・。NYの地元の小さな本屋さんが、その後、どうなってるのか気になりますよね?
当時、112丁目の本店に加え、114丁目に2号店を開いた直後でしたが、現在は、ここコロンバス通り沿いの81~82丁目間に3店目も・・・。しかも、ただ3店目を出してるだけじゃなくて、店内の雰囲気もめちゃめちゃ活気あるんですよ。
つまり、拡大・成長中??? どうやら勢いは続いてるっぽいです。
そう言えば、NYご在住の方はお気づきかと思いますが、このブック・カルチャー(コロンバス通り店)は、先月、フランスの襲撃テロ事件を受け、地元の
ニュースにもなってましたね。
NYでは普段入手できない「シャルリー・エブド 」(Charlie Hebdo)をあの事件の直後に100部取り寄せ、2時間半で完売したんです。これはあくまで一例ですが、どうやら「地元の小さな独立系本屋さんにも、ならではの話題づくりの方法があるよ」ってことなのでしょう。
とにかく、このデジタル時代に、資本力のある全国規模の巨大チェーン店じゃなくて、地元の小さな独立系本屋さんがどうやって拡大・成長を続けているのか?とか、実際、どんな店舗作りをしてるのか?など等、気になることはいっぱい。
その実際の雰囲気とか、地元の小さな独立系本屋さんならではの「魅力」や「成功のカギ」的なものについて、うまく言葉で説明できたらいいのですけど、なかなか難しいです。
たぶん、これ突き詰めると、「地元愛」とか「地域コミュニティとの関係」みたいな抽象的な概念や、目にじゃ見えないアメリカ文化やの美徳などなど・・・のお話になってくるような気がします。あとは、
「あなたは一人じゃない」(you are not alone)と語りかけてもらっているみたいな不思議な感覚、暖かさとか・・・かな、と。うーむ。もし機会があれば、実際に訪れてみてください。以下、店内の様子をご参考まで。
いろんな本がいっぱい・・・だけでなく雑貨やキッチン関連グッズも専用コーナー本屋さんじゃないみたいこんなメイソン・ジャーも他にもいろいろ・・・バッグやエプロン書棚の横にTシャツとか手袋などもいろいろ季節柄、バレンタイン・カードもいっぱいかわいいぬいぐるみも見ているだけで楽しめます本好きのためのボタン〔ご参考〕・
www.bookculture.com:公式
NYでは地元の独立系の小さな本屋さんが、書籍だけじゃなく様々な品(しかも地元のものが比較的多め)を取り扱うようになってきました。これは、その背景にある価値観が大きく変化してきたことの表れかなと思います。「地元愛」とか「地域コミュニティとの連携」とか、「あなたは一人じゃない」というメッセージが、一昔前の類似の本屋さんと比べるとめちゃめちゃ色濃くなってる感じ・・・。絵本の読み聞かせとかじゃなければ、そもそも読書って自分一人だけでするわけで、読書を通じて私たちが得ているのはそこに書かれた情報や知識やストーリーの面白さ等だけではなく、「あなたは一人じゃない」っていう感覚だったりするような気もします。
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