

10日付のワシントン・ポストに、「あなたは自分が思っているよりも、たぶん、ずっと長生きする」(
You’ll probably live much longer than you think you will)と題された興味深い記事が・・・。1992年に50歳以上だった 26,000人のアメリカ人に行った「自分が75歳まで生きると思うか?」などの質問からなる大規模な
アンケート調査の結果が、約25年もの年月を経て明らかになってきましたという内容です。

それによると、まず、『一般的に、人々は自分が75歳まで生きる可能性を低く考えがち。』とのこと。つまり、寿命に関しては、水が半分入ったコップを見て『半分しかない』と考えるような悲観的な人(pessimist)の方が一般的に多いそうです。
でも、実際には、みんなもっと長く生きているということが、今回の追跡調査で明確になりました。
例えば、回答者の7%は75歳まで生きる可能性を0%と答えたそうですが、実際は、その半分の方々が75歳まで、またはもっと長く生きているそうです。
さらに重要なのは、75歳まで生きる可能性が高いと答えた人ほど、実際に、長生きする可能性が高くなる傾向がある!!!ということ。要するに、寿命についても、『前向きでポジティブ思考の人ほど長生きする』という結果と言えるでしょう。
実は、『前向きでポジティブ思考の人ほど長生きする』については、ここ10年ほどの間に様々な科学的な調査研究が進められておりまして、例えば、900人を対象に30年もかけた追跡調査の結果、
楽観的な人の方が悲観的な人よりも19%も長生きする(2000年発表、
Optimists vs pessimists: survival rate among medical patients over a 30-year period.)とか、環境や生活習慣の違いなど他の要因による影響が出にくい「修道女」を対象にした調査で、修道女になる時に書いたエッセイの内容から、
自分がとても楽観的と考える人の90%!!!が84歳まで生きている一方で自分が悲観的と答えた人は34%しか84歳まで生きてない(2001年発表、
Positive Emotions in Early Life and Longevity:Findings from the Nun Study)などという論文もあったりします。
今回のワシントン・ポストの記事も、『前向きでポジティブ思考の人ほど長生きする』との説を証明するデータの1つになるでしょう。
せっかくなのでつけ加えてますと、近年、
『前向きでポジティブ思考の人ほど、我慢強く、より多くのことを成し遂げ、能力が高くなり、逆境にも対処でき、健康で、所得が高く、幸せになる』傾向がある・・・との科学的な調査結果や論文(例えば、2010年発表
Optimism)も世界中のいろいろな研究機関から出ています。
〔ご参考〕
・
You’ll probably live much longer than you think you will[WP: 2014/11/10]
最後の論文の内容についてもう少し補足しますと、悲観的な人ほど現実主義で短期的に見ると間違えることが少ないのだそうです。一方、楽観的な人ほどよく間違え失敗することも比較的多くなる傾向があるのですけど、楽観的な人は一度や二度間違えたり失敗しても諦めないでトライし続けるので、いずれ成長してもっと上手にできるようになったり、前提条件となる社会の状況が変わり急にブレイク・スルーできたりして、長期的に見ると、良い結果になることが多い傾向があるそうです。
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