インターネット上のウェブサイトだけで展開してきた英国の大手ファスト・ファッション小売サイト『
Boohoo』が、初めて実際の店舗を出店。しかも、その場所は英国じゃなくて米国ニューヨーク?! 先週木曜日から2週間の予定(延長する可能性もあるそうです)で、SoHoのウェスト・ブロードウェイ沿いにポップアップ・ストアが登場中です。
Boohooなんて聞いたことないよ・・・という方もいらっしゃると思いますが、Boohooは英国ではオンライン・ファッション小売サイト最大手。英国タブロイド紙『Reveal』による今年のオンライン・ファッション・アウォードの「
Online Retailer Of The Year」ほか、いくつも賞を受賞しているそうです。
そんな『Boohoo』のポップアップ・ストアにはいろいろ工夫がこらされてまして、米国のファッション専門情報サイト『Fashionista』の
記事で「小売における今年最大のニュースの1つ」と評された英Primarkの米国進出を引き合いにするほど。
興味深いアイデアが詰まってるこのお店、まず、最初に気になるのは、実はここでは商品を販売していないという特徴。そう、1階と地下あわせて4,000sq.ft.という店内スペースはこのあたりでは比較的広めなんですけど、ここに展示してある洋服や靴はすべて『試着のため』のものなんですよー。
気に入ったものがあれば、店内に用意してあるインターネット接続されたタッチスクリーン式モニターを使って、
Boohooの公式サイトでオーダーする方式。もちろん、Boohooのサイトにアクセス可能ならどこからでもオーダーできます。
また、これまでBoohooが展開してきた主な市場は、英国、オーストラリア、ヨーロッパ圏でして、この巨大な米国市場もBoohooにとってはまだ4番目という位置づけ・・・というか、わずか1年前に米国向けのウェブサイトを立ち上げたばかり?!
共同創業者で経営者のCarol Kaneさんによると、さぁ、これから本格的にアメリカでブランド認知度を高めるぞ!!!っていう段階だそうでして、このポップアップ・ストアの最大の狙いも、セールスよりもまずはマーケティングやプロモーションというワケ。
だからこその演出や仕掛けも多々ありまして、ファッション業界やIT業界関係者の方々に限らず、多くの方々にいろいろとご参考になるポップアップ・ストアじゃないかなと思います。
一見、普通のお店っぽい店内
洋服いっぱいカタログ的なものもそしてインターネット接続されたタッチスクリーン式モニター
店内ではこれを使ってオーダーしますStylinityなんていう機械もインターネット上のお店が初めて出した実際の店舗なので
それっぽい展示も
だから、ソーシャルメディアの活用もお上手DJ呼んでパーティもやってるそうです店内地下へ左を向くとこんな感じ右は・・・何これ?無料のキャンディー・バー遊び心を感じますね価格帯が20~60ドルとお手ごろなのがBoohooのウリこんなところにまでハッシュタグ男性ものも比較的お手軽なお値段ホリデー・コーナーもあと、NYCなどなど描いてある無料の記念バッグ配ってました〔ご参考〕
・
www.boohoo.com/usa/page/home:米国Boohoo公式
・
UK FAST FASHION SITE BOOHOO.COM SETS UP SHOP IN SOHO[Fashionista: OCT 31, 2014]
・
Crazy-Cheap Brit Label Boohoo Popping Up for the First Time[Racked NY: October 30, 2014]
あと、このお店の場所は、今年、インターネット上のビジネスから初めてリアル店舗を出店したコスメのバーチ・ボックス(Birchbox)一号店(こちらはポップアップじゃなくて常設店舗)のすぐ近くです。それもあって、若干、バーチ・ボックスを参考にして改善・改良したような印象も。あわせて見ておくとさらにご参考になるでしょう。
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