前回に続きまして、空中公園ハイラインから。じゃーん、いよいよ先日オープンしたばかりの第三区間の様子をお届けしましょー。別名「レイルヤード」(the High Line at the Rail Yards)と呼ばれるこの区間は、その名の通り、30~34丁目間にある電車の車両基地の周りをコの字型に囲むように続いてまして、これまでの第一、第二区間以上に今までニューヨークでは見たことのない風景が各所に広がっています。
冒頭の写真は、第一、第二区間から歩いてきて30丁目付近で西へ左折し、ハドソン川のすぐ隣、マンハッタン最西端の12th Aveへと続く直進。
この途中に新しい憩いの場がいろいろあるものの、全体的にこれまで以上に昔の線路の存在感が強い、という印象を受けます。もともと列車の高架だったこの建造物の特徴を、できる限り残そうという狙いなのでしょう。
そのまま進み、カーブを右に曲がると、右手に電車の車両基地とニューヨークの摩天楼、左手にハドソン川越とニュージャージー州というこれまで見たことない景色・・・。別世界へワープしたみたい? 実は、マンハッタン内にこんな電車の車両基地があるなんて、これまで殆ど誰も話題にしてませんでした。今後、この辺りの再開発に大きな影響を与えそう。あと、もちろん、電車好きな小さな男の子たちや、鉄道ファン、特に、電車や列車等の鉄道関係の写真を撮るのが大好きな「撮り鉄」の方々にはたまらない景色と言えるでしょう。
最後に、ハイライン最北端の出入口なんですけど、分かりやすいデザインでバリアフリー化されてるんですよー。これまでの区間にもエレベーターはありましたが、ここはスロープ。しかも、34丁目沿いを東西に走る市バス(M34)のバス停のすぐ前。ニューヨークの市バスは車椅子で無料で乗車できますからね。
あと、このハイラインの最北端の出入口は、11~12番街間のマンハッタン最西端という場所柄、マンハッタン中心部に戻る際に歩いていくと時間がかかりますが、この34丁目沿いを東西に走る市バスを使うと早くて便利。
追記:2015年9月に新たに34ストリート ハドソン・ヤード駅(34th Street Hudson Yards Station)がオープンして、最寄駅になりました。
但し、注意点が1つありまして、この市バスは、乗車の際、直接メトロカードを使うのではなく、バス停の横にある発券機で紙のチケットを入手してそれを持って乗車するという仕組みになってるんです。運転手さんにチケットを見せる必要はありませんし、バスのどのドアからでも乗車してオッケー。但し、警察官などが巡回していて求められたらチケットを見せる必要があります。
これは、NY市が大勢の人々をよりスムーズにバスで輸送するために試してる特別ルール。11~12番街間の34~38丁目間に、米国東海岸最大の国際展示場であるジャビッツセンター(Jacob K. Javits Convention Center)があるので、大規模なイベントのある日に効果的ってことなのでしょう。ただし、この特別ルールはレア過ぎて地元ニューヨーカーでも知らない人結構いますので、一応、覚えておくと良いと思います。
別名「レイルヤード」(the High Line at the Rail Yards)新しい憩いの場第三区間は昔の線路の存在感強めこれまで見たことない景色ハドソン川沿いへ空中お散歩ヘリコプターの発着基地も近くにあるみたいこの辺り、あえて自然に雑草を茂らせてるっぽい電車の車両基地休憩所ハドソン川沿いのニュージャージー州がよく見えますかなりの開放感最北端の出入口へ、正面に見えるビルが国際展示場ジャビッツセンター34丁目沿いの市バス(M34)は、平日はともかく週末になると
本数が少ないので事前にチェックしといた方がベター
(ただし、時間通りに来るとは限りません)上空から見た感じ最新の地図(fall-2014-map)〔ご参考〕
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www.thehighline.org:公式
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http://www.thehighline.org/fall-2014-map-1.pdf:最新の地図
〔関連過去ログ〕
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ニューヨークに空中公園ハイラインがついにオープン![2009-06-12]
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ニューヨークの空中公園ハイライン、第二区間オープン![2011-06-17]
追記:
★NYにできた地下鉄の新駅「ハドソン・ヤード駅」と周辺の公園[2015-10-15]
2009年に第一区間、2011年に第二区間、そしてついに2014年に最後の第三区間がオープンした空中公園ハイライン。最北端はジャビッツセンター横なので、今後、この国際展示場で開催されるイベントの流れでハイラインを通って最南端のミートパッキング地区までパレードするとか、そういう事例も出てくるかも? 特に、来週9日からはじまる毎年恒例のコミックとアニメのお祭り、『ニューヨーク・コミックコン』(New York Comic Con)なんてハイラインでコスプレ・パレードとか、いずれ何かはじまりそうですよね。
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