前回、
前々回に関連する事例をもう1つ。SOHOのHoward St.沿いにあるファッション・ブランド、"AGNÈS B."（アニエス・ベー）のお店から・・・。これも、ニューヨークでは商業施設が『ただ物だけ売ってるつまらない場所』に留まらず文化を育む場になってる、ということを示す事例。冒頭の写真は、お店正面のショーウィンドウなんですけど、何か気づきませんか?
そう、ショーウィンドウ越しに、なにやらアート作品らしきものが店内の壁にずらりと展示されてるのが見え、ガラスに大きく"
OLIVIA BEE KIDS IN LOVE JUNE 21→JULY 26"の文字。
偶然見かけて、あれ？あら？と思わず二度見してしまいましたが、もちろんここはギャラリーじゃありません。このSOHOのHoward St.沿いにあるAGNÈS B.の店内では、地元の若手アーティストさんたちを支援しようってことで、アート作品（今回は写真です）の展示&販売も行っているんですよー。今回の個展"
KIDS IN LOVE"を開催することになったOlivia Beeさんは、ブルックリン在住のまだ20歳!!!の若手女性写真家さん。
しかも、展示されている全ての作品は、なんとオープニング・レセプションよりも前に告知を聞きつけた方々に買い求められて、あっという間に完売しちゃった!!!っていうんです。すごーい。
ひょっとすると、普通のギャラリーより、アート好きな方々から注目され人気もあるということなのかもしれません。確かに今回のOLIVIA BEEさんの写真も素晴らしいですし、"
KIDS IN LOVE"とかタイトルのセンスも抜群。以下、現場の様子をご参考まで。
ギャラリー・スペースつきAGNÈS B.
これがOlivia Beeさん
ブルックリン在住の20歳の若手女性写真家さん
若い女性らしい瑞々しいセンス溢れる写真作品いっぱい
1作品、2,000～6,500ドル（1ドル=100円換算で20～65万円）
しかも、個展が正式にはじまる前にすべての作品が完売
ちゃんと洋服も販売してます
こんな感じ
こっちの壁にも作品が・・・
ちゃんと作品のタイトルや値段も・・・
（もう展示前から売り切れなんですけど）
まだまだあります
一応、お伝えしておくと、
洋服の方は今セールやってます
〔ご参考〕
・
www.50howardstreet.com：この店舗独自の公式サイト
・
http://www.oliviabee.com/：Olivia Beeさん
たぶん、洋服を買いに行ったついでにアート作品を見よう・・・ではなく、アート作品を見に行くついでに洋服も買おうかな・・・になってるんじゃないかと思うくらい、本格的なギャラリーの雰囲気が漂ってます。いつもこうなのかは不明ですが、今回のOliviaさんのは作品クオリティ高いし、何かとセンス良い感じ。まぁ、でも20歳くらいだとなかなか普通のギャラリーで相手にしてもらえなかったりするでしょうから、そういう才能のある若手をこのお店の方々は支援してあげてるのでしょうね。いろいろと素晴らしいです。
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