

上の写真は
昨日6/30付けのAM New Yorkの一面。かなり久しぶりにNY市のデジタル化の話題・・・。うーむ。やっぱりNY市初のChief Digital Officer(略してCDO)として大活躍してたレイチェルさんが、昨年末ブルームバーグ市政の終わるタイミングでNY州政府初のインターネット担当のテクノロジー副長官にヘッドハントされ、市役所にいなくなった影響は大きいみたい。

レイチェルさんの後任のCDOは不在で、その代わりJessica SingletonさんがDigital Directorに。 Jessicaさんは、
デブラシオ新市長の選対本部でYouTube動画などを担当されてた方なのだとか・・・。
NY市のデジタル化という重要ポストに、市長の選対本部にいたってだけの能力の疑わしい人物を着任させた結果、ここまでJessicaさんとでブラシオ市長は地元メディアから袋叩き状態。
そりゃ関連報道も減るわけです。
とにかく短期間のうちに、
行政や
公共サービスの向上を狙ったアプリ・コンテストを開催し、IT関連企業の人材確保支援、人材育成、起業家支援のための
プログラムを作ったり、
メディアも交えた様々な
支援活動を展開したほか、コーネル大学誘致を含む
NY版シリコン・バレー計画を立ち上げ、
ニューヨークを世界トップのIT都市に引き上げた、前CDOのレイチェルさんとは雲泥の差。
このAM New Yorkの記事も、結局、レイチェルさんがわずか数週間で確立させた市役所各部署のソーシャル・ネットワーク・ツールを引き続き活用していく、というだけの話。就任から半年経ってるのに何言ってんの?って感じ。おまけに、これまで各部署、各自に自由に任せていたソーシャル・ネットワーク・ツールの活用に一定のスタンダード(つまり、運用ルール、例えば、各部署のトップの顔が分かるソーシャル・ネットワーク・ツールの使い方など)を作ります・・・みたいな、最悪に能力の低い人ほど言い出しがちなルール作りがどうこうっていう、どうでも良いハナシのみ。
さらに、このこのAM New Yorkの記事と同日付けで、女性向けファッション誌の"ELLE"に、
Jessicaさんの特集記事が掲載されてたんですけど、就任から半年経ってる彼女について「ようやくトイレがどこにあるか分かってきた頃・・・」等と、強烈な皮肉っぷり。女性向けファッション誌ですから、最初はそんなつもりで取り上げようと思ったわけじゃないのでしょうけれど、記事の節々にダメだこりゃ感が漂ってます。
CDOは空席、Digital DirectorのJessicaさんは使えない、となると、今後のニューヨーク市の動きがどうなるのか気になるところです。
"ELLE"のJessicaさんの特集記事〔関連過去ログ〕
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ツイッターから伝わるニューヨーク市役所内部の様子[2014-02-25]
レイチェルさんと唯一共通してるのは、若い女性ってことくらいじゃないでしょうか。でも、やっぱりそれ相応の能力がないと話になりません。当たり前です。後々、デブラシオ市長の無能ぶりを示す典型的な事例の1つとして歴史に残るかもしれません。あと、・・・ってことは逆に考えると、ニューヨーク市を世界最高のIT都市にしたい、と本気で思っている方は、ニューヨーク市に売り込みに行ったら雇ってくれるチャンスかもしれません。
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