興味深いニュースを1つ。世界最大のファッション小売企業の1つであるH&Mが、7/17(木)正午、ニューヨーク五番街に、同社最大の旗艦店をオープンするとのこと。しかも、この店舗は、6/27–10/19までニューヨークの
ホイットニー美術館で特別回顧展(
Jeff Koons: A Retrospective)を開催する米国人アーティストのジェフ・クーンズ(Jeff Koons)さんとコラボして、美術館にヒントを得た店舗になるんですって!!!
「バルーンドッグ」レザーハンドバッグなど、ジェフ・クーンズさんとのコラボ商品も登場予定・・・。うーむ、またしても、ファッションとアートのコラボレーションの典型的な事例になりそう。
近年、ニューヨークでは、ファッションとアート(さらに漫画まで!!!)がコラボしちゃう事例が頻繁に登場し、注目を集めているんです。
特に大規模だったのが、 2012年の
草間彌生さんとルイ・ヴィトンのコラボ。そう言えば、その時も、ホイットニー美術館での特別展に時期をあわせてましたので、ヴィトンの取り組みを参考にして今回の企画が作られたのかもしれません。
その他、最近では、今年春先に大きな話題になった
MoMAが全面協力するユニクロNY5番街店内の「SPRZ NY」ストアも、まさにファッションとアートのコラボ事例ですよね。
米国ではファッションに単なるお洒落だけでなく、さらに、個性的でアーティスティックな刺激や魅力を求める消費者が増えている、ということなのかもしれません。少なくても業界の最先端のトレンドからはそんな雰囲気が伺えます。
さらに、このトレンドは進み、アートに留まらず「漫画」(コミック)とのコラボにも!!!
過去にこのブログでご紹介した中で覚えているものだけでも、
「ジョジョの奇妙な冒険」とGUCCIのコラボ、
アル・ハーシュフェルドさんの風刺画とヘンリー・ベンデルのコラボ、
フェラガモのショー・ウィンドウに自伝マンガなどなど・・・。
実に興味深い現象です。これからの時代、ファッション業界に携わる方々はアート(特に近代アート)にも詳しくなくちゃいけない・・・ってのは、まぁ、イメージしやすいですしだいたい理解できますけど、さらに漫画にも詳しい方がベターっていう状況になってきてるのかもしれません。
なお、この新規オープンするH&M最大の旗艦店では、7/17のオープン日に、商品を購入した先着500名へのH&M Tシャツの無料配布のほか、10ドル~500ドル分のFashion Passが当たる抽選への登録など、様々なプレゼントが用意されているとのこと。
場所は、ミッドタウンの5番街、47~48丁目の間。以前、ご紹介した
ミランダ・カーさんの巨大看板で覆われていたあのビル。
〔ご参考〕
・
H&M partners with the Whitney Museum of American Art and artist Jeff Koons to celebrate opening of new Fifth Avenue Flagship Store:公式リリース
そんなわけで、世界のファッション業界にご興味がある方は近代アートも勉強した方が良い・・・という状況が定着しつつあるわけですが、世界の近代アートをリードするニューヨーク近代美術館(略称MoMA)のミュージアムストアを訪れてみると、なんと、日本のアンテナショップ化しつつある・・・っていうですね、非常に興味深い現象が起こっていたりするんですよ。日本ではこうした話題は殆ど報じられてないと思いますけどね。
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