興味深いニュースを1つ。ニューヨークに本社を持ち、60カ国に253カ所の事務所を展開する世界最大規模の不動産サービス会社、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド (Cushman & Wakefield) が、ニューヨークのIT・広告・メディア・情報産業系(頭文字からTAMIと呼ばれます)スタートアップ企業向けにオフィス情報を提供する新サイト、 "
C&W TechBeat"を今週月曜、6月2日に公開!!!
これは、近年、この分野の雇用が急増していることを背景にしたもの。米国ではこの分野で今後も雇用の大幅な増加と、
人手不足も予想されてます。
だから、女子高生向けの
Girls Who Code、アフリカン・アメリカン女子向けの
Black Girls CODE、NYの中高生向けの
NYC Generation Techや
エンジニアリング教育、全米の学生向けの
プログラム教育、プログラミングを学べる
絵本のような話題が、近年、続出中。
でも、オフィスに適切なハイテク・インフラがなかったり、将来的なテクノロジーの進歩についていける構造的な余地がなければ、そんな予測は絵に描いた餅に過ぎませんよね。そんなわけで、ハイテク・オフィス情報に特化し、スタートアップ企業の成長の段階に応じたアドバイスまでしてくれる専門サイトを立ち上げた・・・というワケ。
非常に優れた着眼点で、日本の不動産サービス会社さんでも、こういう専門サイトを作ったら良いんじゃないかなと思いますが、コンテンツ内容をざっと見てたら1つ気になる点が・・・。
このサイトのトップページの左上、つまり、もっとも多くの人々にアピールしたい情報が来るべき場所に配置されたC&Wのニューヨーク都市圏担当社長さんによるウェルカム・メッセージのビデオが、お笑い番組か何かのコントじゃないかと思うほど、とんでもなく酷いんです。
まず、「クリエイティブ・インダストリーは重要」とか「クリエイティビティが何より大事」とか「イノベーティブでなければならない」と何度も繰り返し発言してるくせに、ぜんぜんまったく何1つクリエイティビティを感じさせないビデオになっています。しかも、全編ピンボケ(笑)。これでよくハイテク・オフィスの最新情報ならこのサイトと言えるものです。誰もつっこまなかったんでしょうか?
まぁ、でも、アイデアやビジョンの発想力は素晴らしいけど、肝心の実行部分で初歩的なミスが多く、いろいろと雑・・・ってことは、これに限らずアメリカでは日常茶飯事なんですけどね・・・。もったいない。
以下、C&W TechBeatに掲載されてた資料の一部と、この社長さんのメッセージ・ビデオ。ご参考まで。
全米最大のハイテク雇用はニューヨーク都市別のベンチャーキャピタルによる投資額の増加率(2009-2013)
2007-11の類似データはこちらから
〔ご参考〕
・
www.cushwaketechbeat.com:公式
『アイデアやビジョンの発想力は素晴らしいけど、肝心の実行部分で初歩的なミスが多く、いろいろと雑・・・』って感じる現象は、アメリカの会社というか、社会のいたるところで本当によく見かけます。あまり多すぎて、当たり前だから誰も気づかないんでしょうね。これも文化の違いの一端。そういう場に、普通の日本人が一人でも働いていたら、もっとちゃんとしたものを作ろうって話になると思うんですけど・・・。いろんな意味で興味深い話題です。
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