すんごいニュース。日本のミスタードーナツが、4月1日に発売した新商品「Mr.CroissantDonut」3種類の累計販売個数が
たった6日で100万個を突破!!! クロワッサンドーナツ(略してクロナッツ、Cronuts)とは、SOHOにある小さなドミニク・アンセル・ベーカリーの達人ペストリー・シェフが考案し、売り出したところ、連日、お店の開店と同時に売り切れるほど大ブレークした新しいスイーツ。
NYのコミュニティサイトに、あなたの代わりに「クロナッツ」を1つ40ドルで買ってきます・・・との投稿まで登場。定価は1つ5ドルだから8倍の値段で取引されるほどの人気ぶりとなり、全米、全世界のニュースで取り上げられ、知られるようになったんです。
でも、6日で100万個とは・・・。
本家は、オーブンのサイズに制約があるため1日200個しか作れませんから、単純計算でミスドは本家の13年分以上のクロナッツをもう売っちゃったってことに。うーむ。
この出来事は、日本の企業や自治体などの皆さんが「なぜニューヨークへ行くべきか?」を考える際の参考になるでしょう。
1日200個くらい売り切れる独自商品を持つお店は、日本にもパン屋さんに限らず、和菓子屋さんとか、デパ地下の人気店とか、なんだかんだで山ほどあると思います。でも、そうした独自商品やお店の名前が世界中のニュースになることはまずありません。
それでは、なぜ「クロナッツ」や「ドミニク・アンセル・ベーカリー」は世界のニュースになったのか? 美味しいからでしょうか?
そりゃ、美味しいは美味しいですけどそれだけでこんな現象が起こるわけがありません。
やっぱりその理由は、彼らが話題になったのが、あらゆるジャンルの世界の流行の発信地であり、世界中のメディア業界や広告業界の首都とも呼ばれる『ニューヨーク』だったから、でしょう。
つまり、大企業、中小企業、個人を問わず、ニューヨークで何かしら話題になったり、たとえ1日200個程度のニッチなマーケットであったとしても人気を得れば、その後、全米、全世界に展開するうえで強力な追い風になるかもよ・・・ということです。
昨年7月、朝8時のDominique Ansel Bakery前本家のクロナッツ〔ご参考〕
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http://www.misterdonut.jp/m_menu/new/140401_001/index.html:ミスド版クロナッツ
【クロナッツ関連ログ】
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今、NYで大人気のドミニク・アンセル・ベーカリーのクロナッツ[2013-06-07]
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クラムス・ベイク・ショップからクラムナッツ(Crumbnut)登場[2013-09-18]
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行列に並ばなくてもクロナッツを買える新システムがスタート!!![2013-11-19]
だからこそ、世界中から沢山の方々がニューヨークを訪れて、様々な企業や団体のユニークなプロモーションやキャンペーンも次から次へと登場するというわけです。彼らにとって史上初の挑戦もいっぱい。ただこればかりはお話をいくら聞いても、日本とは、文化も価値観も社会の仕組みも、その他いろいろな点で違いがありますので、なかなかピンとこないでしょう。日本で社会人やっててニューヨークを訪れたことがないという方は、機会があれば、実際に一度ニューヨークを訪れてみた方が良いと思います。
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