

大ニュース。2013年、ついにアメリカでは、インターネット広告の年間売上高がテレビ放送広告を上回りました。これは、インターネット広告の業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)が4月10日に
発表したもので、歴史的なターニング・ポイントとなる史上初の出来事。しかも、インターネット広告は前年比17%増の428億ドル(1ドル=100円換算で4兆2800億円)の急成長ぶり。

近年、アメリカではインターネットは広く普及しすっかり定着。最新のニュースや情報は「テレビからではなくインターネットから知る」という人々が、
全体の50%に達し、
18-29歳、30-49歳など世代別では既にインターネットがテレビを上回っている世代も・・・。
この背景には、iPhoneなどのスマホ、iPadなどのタブレットといったインターネット接続可能なモバイル機器の爆発的な普及の影響も大きいです。
また、Facebook、Twitter、Pinterest、YouTube、Blog、その他インターネット上の各種ソーシャル・メディア・ツールがとてつもない勢いで普及していることも追い風に・・・。そういった様々な要素がなんだかんだ積み重なって、ついにインターネット広告の年間売上高がテレビ放送広告を上回ったということでしょう。

なお、このターニングポイントで重要なのが、
「テレビ局もインターネット広告でちゃんと稼いでる」ということ。
むしろ、インターネットはいろいろな点でテレビ業界にもプラス、『
インターネットは敵じゃなくて味方』という認識。
例えば、日本と違ってアメリカでは、もう何年も前からテレビ局の公式サイト上で放送済みの番組を丸々1本ストリーミング配信してるんです。人気ドラマ「グリー」(GLEE)を放送するFOXの公式サイトに行くと、過去放送分の「グリー」が見れちゃう。しかも、テレビ放送と同様にCM付になっていて、視聴は無料!!! そりゃ、インターネット広告の年間売上高がテレビ放送広告を上回るようになっても不思議じゃないですよね。
ちなみに、今、グリーのサイトに行くとちょうどグリーのメンバーがまたニューヨークに集まってくるシーズン5の第14話「
New New York」以前の放送を見れるようになってますので、ニューヨーク好きな方にはオススメ。
以下、関連データをご参考まで。
2013年、アメリカではインターネット広告の年間売上高がテレビ放送広告を上回った
Internet ad revenue outpaced broadcast
TV ad revenue for the first time
インターネット接続可能なモバイル機器の爆発的な普及の影響も
IAB Report: US Internet Ad Revenue Grew To $42.8B
In 2013, Overtaking Broadcast TV
18-29歳、30-49歳など世代別では既にインターネットがテレビを上回っている
12 trends shaping digital news
〔ご参考〕
・
2013 Internet Ad Revenues Soar To $42.8 Billion, Hitting Landmark High & Surpassing Broadcast Television For The First Time—Marks a 17% Rise Over Record-Setting Revenues in 2012[iab: April 10, 2014]
1つ補足しておくと、テレビ放送広告の$40.1 Billionという水準もリーマン・ショック後の不況から見事に復活し、米国テレビ業界では、ここ数年、史上最高水準で推移しているものになります。そんなテレビ放送広告を上回るということは、現在のインターネット広告の成長の勢いは極めて著しいということ。いずれにしても、歴史的転換期と言えるでしょう。
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