ニューヨークの街角でビーツ(
Beats Electronics、旧Beats by Dr. Dre.)の真っ赤なゆるキャラくんに遭遇!!! さすがビーツ、いつの間にかこんなキャラクターまで作ったんですね(笑)。ビーツは、ラッパーでヒップホップのプロデューサーのドクター・ドレー(Dr. Dre)さんらプロの音楽関係者が、2008年に創業し急成長中の音響機器ベンチャー企業。
できてまだ数年の新しい会社なんですけど、プロの音楽関係者が作った製品ということで
音が良いのは当たり前。
経済誌やガジェット誌じゃなくて音楽専門誌ビルボードに大きな
記事が出るほどの性能で、2008年後半に最初の製品として売り出した高級ヘッドフォン(Beats by Dr. Dre Studio headphones)が、いきなりヒット商品に・・・。
音楽プロデューサーのご経験を活かし、マーケティングもお上手のようです。
ヘッドフォンとしての性能だけでなく、多種多様のカラーやデザインがあるビーツの製品(特にヘッドフォン)は
「お洒落なファッション・アイテム」として、人気歌手、モデル、俳優、スポーツ選手などのいわゆるセレブの間であっという間にブレーク。
どうやら普通のメーカーさんとは何かにつけて経営方針というか発想がかなり違っているようで、洋服と同じように季節や行事に応じた数量限定ヘッドフォン(リミテッド・エディション)もじゃんじゃん投入してるみたいなんす。基本性能は同じでも、ヘッドフォンの色やデザインが違うコレクター向けアイテムとかまであるんですよ。
つまり、
洋服やファッションにあわせてヘッドフォンも替える・・・っていう使い方、これまでにはない発想ですよね。あと、iPod以降、セレブも一般人も、みんな何かしら携帯型デジタル音楽プレイヤーを持ってますから、いずれにしてもヘッドフォンは必要という潜在的な需要もあったのでしょう。そりゃ売れるわけです。
とにかく、このビーツ社は、実際に2009~2012年まで高級ケーブル機器メーカーのMonster Cableに委託していた生産も、今年2013年から自社生産に切り替え!!!
さらに、2011年8月に資金調達のため中国系通信機器メーカーのHTCに売却した自社株の50.1%も2013年末までに買い戻したそうで、まさにこれから大きく飛躍しようっていう勢い。その勢いがあまって冒頭の真っ赤なゆるキャラくんも誕生したのかもしれませんね。
早くもグローバル展開にも乗り出してたりしますので、「ものづくり大国ニッポン」の製造業関係者の方々はこの会社を研究対象にしてみるといろいろ勉強になるかもしれません。
遠くからでも目立つビーツのゆるキャラくんNYの家電量販店にあるビーツのコーナーゆるキャラくんの人形もレディ・ガガさんも愛用ヘッドフォンがお洒落なファッション・アイテムにセレブの間でブレークNYのファッション・ブランドDKNYの2013年春物PR写真にも
ビーツのヘッドフォンが登場(モデルはCara Delevingneさん)完全にお洒落なファッション・アイテム化してます
ヘッドフォンのCMに見えませんけどビーツのヘッドフォンのCMです
例のゆるキャラくんが登場〔ご参考〕
・
http://www.beatsbydre.com/:公式
アメリカでは、ビーツのお陰でヘッドフォンは「音を聞くための道具」から「お洒落なファッション・アイテム」へ・・・。昔から存在する商品でも発想を変えると新しい価値を生み出せるという思考法の典型例と言えるでしょう。それにしても2008年創業でここまで成長するなんてすごいです。日本の製造業関係者の方々にはもちろん、その他の業種の方々にとりましても、このビーツ、いろいろご参考になる気がします。
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