Broadway沿い、ニューヨーク証券取引所で有名なWall Stの入り口にそびえたつ建物は教会です。
Trinity Church。ニューヨーク最古の教会組織。設立は1697年。昔の話なのでピンとこないと思いますが、その頃日本は江戸時代。徳川綱吉が生類憐みの令(1687)を発令した頃のこと。
長い歴史の間には多くの困難もありました。最初に建てられた教会は1776年の大火事で焼失。たまたま5ブロック北に同教会組織が建てていた
St. Paul's Chapelに布教活動の拠点は一時移ります。St. Paul's Chapelは1766年に建てられた現存する公共利用施設としてはマンハッタン最古のもの。あの911の時に世界中から花束やメッセージが寄せられたあの教会です。
2代目の教会が完成したのは1790年。ちょうどニューヨークがアメリカ合衆国の最初の首都だった頃というから、これも相当昔のことですね。この2代目の教会も1838~39年の間に構造上の問題から解体され1846年に現在の教会ができました。
このTrinity Church、一際長い歴史があるだけあって、実はロウアーマンハッタン西側周辺の土地をかなり保有している不動産王でもあるのです。
教会ウェブサイトから不動産情報へのリンクも。豊富な資金があるからでしょうか?教会ウェブサイトも凝ってます。Trinity Televisionという映像制作部門やスタジオまであって、Trinity on the Webという名前のビデオ配信コーナーには、チャリティーイベントのコンサートやオペラの豊富なビデオ・コンテンツ。教会まで行けない方々のためにプリーチィングの様子も完全放映。お手軽にニューヨーク生活のワンシーンをバーチャル体験できてしまいます。
どもどもぉ~♪Trinity Churchって過去と未来が一つになったような存在ですね。長い歴史があって、最新のテクノロジーも取り入れてます。あのウォール・ストリートの突き当たりという立地というのもスゴイかも。
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