アメリカ文化においてイマイチさじ加減が分からないのが
「セクシーさの許容範囲」(笑)。日本と違って、子どもの手の届くところに性的な刺激の強いアダルト雑誌などは皆無。日本じゃ当たり前の週刊誌の衝撃的な広告とか、新聞夕刊のエッチな記事もまず見かけません。清純さを重んじるキリスト教や、敬虔な信者はご主人以外の男性の前じゃ顔も見せないというイスラム教など、宗教的な背景による影響もあるのでしょうか、
表向き、性的表現は規制や自粛でガチガチ。
その一方、ニューヨークでは、女性が公共の場で自由にトップレスになる権利を主張する
デモ活動とか、やたら裸にさせたり、自ら裸になっちゃう
芸術家、
写真家、
読書家???などが頻繁に話題になってます。
まぁ、ニューヨークが特別なのでしょうけどね。世界中から多種多様な文化や価値観を持つ人々が集まってますし。
そんなアメリカで異例なのが、毎年恒例の下着ブランド「ヴィクトリア・シークレット」の下着ファッション・ショー(12月)と、雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」の
水着特集号(2月)。
この2つのイベントは、どちらも肌の露出の少ない冬場ということもあってか、なぜかアメリカ社会の表舞台でも大々的に注目を集め各種メディアも大きく取り上げるんですよー。健康美なのでオッケー、許容範囲内ってことなのでしょうか? 日本人にはその境目が分かりにくいんですけど・・・。とにかく、今年もそんな下着ファッション・ショー(
Victoria's Secret fashion show 2013)が、ニューヨークで開催されました。
今年は、
British Invasion(イギリスによる侵略)、
Birds of Paradise(楽園の鳥)、
Parisian Nights(パリの夜)、
Shipwrecked(難破)、
Snow Angels(雪の天使)、
Pink Network(ピンク・ネットワーク)の
6つのテーマを掲げたのが大成功との評判。米国4大ネットワークTV局の
CBSで全国放送のテレビ中継も行われ、各種メディアで大きく報じられています。
特に、「イギリスによる侵略」のテーマからはじまるオープニングは注目。全体の演出なども含め、いろいろと話題になってますけど、全身イギリス国旗デザインのドレスで、人気歌手のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)さん("
We Are Never Ever Getting Back Together"は日本でも有名みたいですね)が登場し、生歌を披露したんですよー。テイラー・スウィフトさんはアメリカ生まれでバリバリのアメリカ人なんですけど、今回の最初のテーマが「イギリスによる侵略」なので、それをこういうかたちで表現したんですね。
このほか「パリの夜」っていうテーマもありますから、今回のショーは、英仏ほかヨーロッパのメディアでも大々的に取り上げられているのでしょうね。うーむ、よく考えられています。アメリカ文化をもっと深く知りたいという方々はもちろん、グローバルなマーケティング戦略を研究している方々も、一応、チェックしておいた方が良いでしょう。
やっぱり、突出して華のあるイベントですよねセクシーだけじゃなくて、かわいい感じのも話題を呼んだテイラー・スウィフトさんのオープニング・ライブ
よく見ると、「イギリスによる侵略」ってテーマなのに、
バンドのドラムさんが日本の旭日旗のTシャツ・・・
以前からガガさんとか、こないだのケイティ・ペリーさんなど等、
欧米の音楽界には日本文化好きな方が本当に多いですいろんな意味で興味深いイベントです〔ご参考〕
・
http://vsallaccess.victoriassecret.com/fashionshow/:公式
・
2013 Victoria's Secret Fashion Show: Angels, music and a $10 million fantasy bra[December 10, 2013, CBS news]
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