もしかすると、後の世の世界史の教科書に載るかもしれないニュースです。先日、突然、中国が尖閣諸島の上空を含む空域に「防空識別圏(ADIZ)」を勝手に設定すると発表してから急展開。中国訪問中のバイデン米副大統領が、4日、北京にある米大使館で、米国ビザの申請を行っている中国人の方々に対し、なんと、「中国政府に挑め」と呼びかけました。
11月23日の中国の突然の発表後、米東部時間25日夜、米軍が、中国への事前通報なしで
B52戦略爆撃機を2機飛ばし、その後、世界各国からの批判で中国は袋叩きに・・・。
27~28日には、日本の海上自衛隊と米海軍が、沖縄本島東方の太平洋上で実施していた
大規模な共同演習を記者団に公開。
ここまででも、中国政府に対して、相当なプレッシャーになっていると思われますが、中国を訪問した米副大統領が、米国ビザの申請を行っている中国人(主に、若い中国人学生ら)に対し「中国政府や教師や宗教的な指導者に挑め」(to challenge their government, teachers and religious leaders. )と強く呼びかけたというのです。
アメリカ大使館内でこれから米国へ行く方々に向けた発言とはいえ、場所は北京、しかも、アメリカ副大統領の言葉ですからねぇ・・・。こんなこと過去に報じられたことなかったと思います。さて、この後、どうなるんでしょう?
〔ご参考〕
・
Joe Biden urges Chinese students to challenge 'the status quo'[12/4, 米NBC]
・
Biden urges Chinese to 'challenge government' on visit[12/4, 英BBC]
・
中国市民、指導者に挑む精神持つべき=米副大統領[12/4, ロイター(日本語)]
~もともとバイデンさんは
「中国に懸念伝える」予定だったようですけど、共産党政権を相手にするより、中国国民に語りかけた方が中国の暴走を抑制するのには効果的かもしれませんね。
あと、バイデンさんは米国へ留学する予定の学生たちに向けて、米国で「イノベーションは自由の中でのみ生まれる」("innovation can only occur where you can breathe free.")ということを体験して学んで欲しいとも語ってたそうですけど、これは、「現体制の中国に未来はない、なぜなら自由がないから」っていう、アメリカの有識者層では、わりと結構広まっている考え方に基づくものだと思います。
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