

この1年ほどの間、ニューヨークの地下鉄の駅構内で見かけるこのポスター。”He delivered you”(彼があなたを分娩しました)というキャッチコピーに、お医者さんと赤ちゃんの写真が印象的。これは、南米カリブ海に浮かぶ島、グレナダ(Grenada)にあるSt. George's Universityという医大の広告。資格を満たす学生は「奨学金で授業料が無料または割引」って書いてあるんです。

そもそも医大が「君もお医者さんになるチャンス!」なんて広告を出してるだけでも珍しいと思うんですけど、授業料無料ってどういうこと!? なんで???
不思議に思って調べてみたら、ニューヨーク市の医療行政を統括する"Health and Hospitals Corporation”がこの大学と
提携し、補助金出してお医者さんを育てるプログラムを立ち上げるという2012年4月の
ニュースを発見。なるほどぉー、だから授業料を無料にできるんですね。あと、場所がグレナダなので、もともと物価水準も安いのかもしれません。
気になる実績についても、過去3年間、この医大はもっとも多くの新人のお医者さんを米国に提供してるのだとか。へぇー、グレナダの大学なのに意外。こういう事例ってもっといろいろ調べてみると、日本の地方活性化案のご参考になるかも?

〔ご参考〕
・
New York City Deputy Mayor Linda Gibbs Announces Partnership Between New York City Health and Hospitals Corporation and St. George’s University to Award Medical School Scholarships:公式リリース
あと、日本の医大関係者さんや医療関係者さん、それと医療品関連メーカーの方々は、グレナダのこのSt. George's Universityに視察に行ってみると何か発見あるかもしれませんね。過去3年アメリカに最も多くの新人医を送り出してる大学ですし。
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